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死霊のえじき Day of the Dead

ゾンビ
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映画情報

原題:Day of the Dead

製作年:1985年

ジャンル:ゾンビもの

監督:ジョージ・A・ロメロ

上映時間:102分

あらすじ

世界はゾンビによっていよいよ荒廃し、人間は存亡の危機に立たされていた。
残った基地には生存者を探すサラとヘリの操縦士達、ワクチン研究やゾンビ対策研究をする科学者達、それらを守る少数の兵士だけが生き残っていた。

前任者クーパー少佐の死後、兵士たちのまとめ役となったローズ大尉は、一向に成果の出ない科学者達に苛立ちを募らせる。

そして、ある科学者の研究内容を知ったローズ大尉はついにブチ切れる。ついでに事故で腕を失っておかしくなったある兵士もブチ切れる。

みどころ

最初の街のシーンで、”ああ、もうゾンビに負けたんだな”ということがわかり、最初の軍人・科学者のミーティング会話のシーンで、”ああ、いいやつはみんな死んだんだな”ということがよくわかります。
基地内では下品なスラングと、頭のおかしい実験のオンパレード。写真やインタビューだと柔和そうなロメロ監督ですが、頭の中はエログロで変態でした。やっぱりな!
みんなどこかおかしいのと、あまりに救いのない世界になってしまったので、Dawn~ほど感情移入できません。ディストピアです。
実際、ゾンビ達は1年もすれば腐って行動不能になりそうですが、この世界では腕がおちたりもするけれど、ゾンビはげんきです。

予算縮小

最初の街のシーンとDr Tongue+タイトル(グロいので写真は自分で検索してください)シーンで、これはやばい傑作かもしれないと思いましたが、以後は地下基地でのストーリー展開が続き、あれ?となりました。

これは当時のドル高騰で、イタリアのアルジェントがスポンサードできなくなり、当初のゾンビ大戦争物から予算縮小せざるを得なくなったため。
元々の脚本は、ハピネットの死霊のえじき完全版DVDで閲覧できます。内容はランボー・怒りのゾンビかインディージョーンズ・ゾンビの聖戦ぽいです。

結局、昼間の町中でサバイバルして、かつロメロ作品レベルまで面白い作品はウォーキング・デッドまで待つことになりました。

憎めない兵士達

ローズ大尉はじめ、ブーブー言いながらも科学者の危険な研究(ゾンビの捕獲!)を手伝ってくれます。途中まで。
口は汚いですが任務は果たしてくれるあたり、さすが訓練された兵士という感じです。
下はローズ大尉の無茶な命令に戸惑っているスティール。

グレッグ・ニコテロ

すぐ死ぬ兵士として登場するグレッグ・ニコテロ。役者兼特殊メイクスタッフです。
この人、20年後くらいにドラマのウォーキング・デッドで監督や特殊効果をやっています。
また、スピンオフのフィアー・ザ・ウォーキング・デッドでは製作総指揮です。
晩年のロメロ作品にも多数参加しており、ロメロの後継者はこの人なのかもしれません。

類似作品とバージョン違い

他のゾンビ2作と同様、紛らわしいものが多いです。

完全版:カットシーンもなく、コメンタリーや、元の脚本などしっかり付いている安心版。

最終版:ゴアシーン全カット版。安くても買ってはダメです。

2008年のリメイク版:名前だけ借りた質が違う作品。流し見するアクション映画としては及第点。

Bloodline:まーたどっかの日本のバカが日本に持ってくるときに無理やりロメロゾンビと関連付けしたクソ映画だろ、と思いましたが、どっかのアメリカのバカがアメリカでの製作時に無理やりロメロゾンビと関連付けしたクソ映画でした。

評価

★★★★

派生作品

リメイク:デイ・オブ・ザ・デッド(別物!)

関連作品:ランド・オブ・ザ・デッド

前作:ゾンビ


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