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映画情報
原題:Dawn of the Dead
製作年:1979年
ジャンル:ゾンビもの
監督:ジョージ・A・ロメロ
上映時間:115分~139分
あらすじ
Dawn of the Deadといえば↓のゾンビですが、本編には30秒くらいしか出てきません。
前作とつながっている世界かどうかは明示されていませんが、生ける死者=ゾンビが出現して既にアメリカ全土がパニックになっているところからスタート。
混乱するTV局からヘリで脱出するフランとスティーブン、ゾンビで溢れるビルから脱出するSWAT隊員ピーターとロジャー。
彼ら4人が合流し、行き着いた先はゾンビが蔓延するショッピングモール。
生活物資と安住の地を求めて、彼らはショッピングモールからゾンビを排除する事を計画します。
みどころ
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドでカルト人気を築いたロメロ監督がメジャーで送り出した傑作。
終末の世界でサバイバルするスリルと孤独感が良いです。
バイオハザードやデッドライジングといったゲームが好きな方なら必ずハマる逸品。
前作よりゴア描写もアクション描写も派手になりました。
そして、それに負けずキャラの魅力やシナリオの面白さも高く、エンターテイメント映画としても優秀です。
探索→戦闘→生存権拡大を繰り返していくRPG感がワクワクします。
キャラクターはクールなSWAT隊員ピーターとムードメーカー・ロジャーのコンビのキャラクターが良いです。
安定の強さ(ピーターorロジャー来た!これで勝つる!)と、軽妙なセリフのやり取りが秀逸です。
その他の個人的な見どころ。
ジョセフ・ピラトー
次作のDay of the Dead “死霊のえじき”で印象的なキーキャラクターを演じていますが、既に本作で出ていました。
港でニセ警官一味として出てきます。
ちなみに、北米公開版ではカット。ディレクターズ・カット版でお目にかかれます。死霊のえじきではロメロ監督に色々演技の提案をしたそうですが、1つを除いて全部却下されたとのこと。
TVに出てくる眼帯博士
ロメロ監督のクレイジーズ(1973)にも医学博士として出てきます。
クレイジーズで色々な目に遭ったので、片目をケガしてしまったのでしょうか。
演じているリチャード・フランス氏の本職は舞台芸術家の模様。
また、本作冒頭にロメロ夫婦(当時)がTV局のスタッフとして出てきます。
バージョン違い
本作は色々のバージョン違いがあることで有名です。
代表的なバージョンを紹介。
北米公開版:127分……余分なシーンを削った北米公開用バージョン。
ディレクターズ・カット版:139分……港のいざこざなど追加したカンヌ映画祭用バージョン。
アルジェント版:スポンサーのダリオ・アルジェントが編集したバージョン。goblinの音楽の使用頻度が高くスピード感重視。
ノーカット版:販売などはされていない。ラフカット版らしい。180分。
その他、ドイツノーカット版やら日本公開版やら、日本でのテレビ放映版やら、色々あります。
評価
★★★★★
派生作品
リメイク:ドーン・オブ・ザ・デッド
続編:死霊のえじき
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