この記事のもくじ
映画情報
原題:KNIGHTRIDERS
製作年:1981年
ジャンル:アクション
監督:ジョージ・A・ロメロ
上映時間:145分
あらすじ
お断り:マイケルとナイト2000の方じゃないです。
舞台は現代アメリカ。
主人公ビリーは、中世騎士の格好をしてバイクで槍試合を行う旅芸人一座を率いていた。
また、彼は格好だけではなく、騎士道精神に基づいて生きることを誇りとし、自身を”王”として振る舞い、槍試合を金銭目的ではなく高潔な儀式と考えていた。
だが、とある街の興行で彼の一座がプロモーターに眼を付けられたことで、一座の中に彼の方針に反発する一団が現れるようになり、一座の結束にひびが入り始める。
ビリーはどちらの考え方が次の”王”にふさわしいのか、槍試合で決着をつけようとする。
みどころ
悲劇の佳作
珍しいホラーじゃないロメロ監督作品ですが、残念ながら日本では劇場未公開の作品です。
この3年前にゾンビのヒットがあったのに何故未公開!?と思いますが、天国の門という映画が大コケして配給会社が倒産したためです。
日本で公開され、レンタルビデオやDVDになっていたら、マスターズ・オブ・ホラーのロメロのイメージも若干違ったものになったと思います。
と思うほど、閉塞的で終末感あるゾンビ映画と違い、開放的で躍動感がある映画になっています。
エド・ハリス
主人公ビリーはアビス、アポロ13、スターリングラードなどで有名なエド・ハリス。
ロメロ作品には本作以外にもクリープショー(1982)の”父の日”に情けない婿役で参加しています。
みんな結構気楽に生きている中で、一人ひたすらストイックで頑固者。
こういうふうに真っ直ぐに生きることには憧れますが、しかし大変だろうなとも思います。
登場バイクとバイクアクション
ビリーのバイクは伝説の六気筒・CBX1000です。
これでいきなり不整地を走っているのでコケないかハラハラします。
興行で使うバイクはXL250Sの魔改造車です。
盾がついて真っ黒なのでなかなか原型がわかりにくいです。
このバイクに乗ってガンガン叩き合いをするアクションシーンが出てきます。
騎馬隊の出撃のように出てくるバイク。
槍で吹っ飛ばされたり、紐をかけられ前転したりと派手なアクションの連続で痛そうです。
バイクはゆっくり、楽しく乗りましょう。
DVDのブックレットによると、ホンダにスポンサードをお願いしたが、アクションが危険すぎて断られたというエピソードが載っていました。
生きとったんかワレ!
ゾンビ3部作でお馴染みの役者が勢揃いです。
ゾンビにて暴走族役だった若きトム・サビーニとロジャー役のスコット・H・ライニガー。
ピーター役ケン・フォリーなど。
映画を見ていると、他のロメロ作品で見たことがある人ばかり出てきます。
日本公開がされていたら、ゾンビシリーズ役者のまた別の明るい演技が見られて楽しかったと思います。
このメンツでまた別のテイストの映画が見れたら良かったな……と思いましたね。
いかにもな人たち
白い服装のいかにも怪しい人は、プロモーター役のマーティン・フェレロ。
ジュラシックパークで出てくる嫌な弁護士ジェレロ役の人です。
メイクだと思いますが、ヒゲが保毛尾田保毛男並に青いです。
ヒゲが濃ゆいといえばこの人、大御所作家スティーブン・キング。
クダを巻く観覧者として出てきます。1年後のクリープショーだと主役の一人です。
ロメロ作品で毎回冴えない田舎者役をやるのは監督のイメージからなのか、本人希望なのか謎です。
評価
★★★★
ゾンビシリーズがなければ★★★ですが、生き生き演技しているゾンビシリーズの役者を見てほっこりしたので+★。
派生作品
Stingrayが出していたDVDは絶版でプレミアが付いているのでオススメできません。
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