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7/7 Ryzen 3000シリーズ発売記念企画
まだあんまり売られていない気がしますが、祝Ryzen3000シリーズ発売。
先日AMDがインテルのシェアを逆転しましたが、さらにダメ押しの一撃となりそうです。
今回は3000シリーズ発売記念として、2019年7月時点でRyzen以外のAMD APUが載っているMini-ITXマザーボードを紹介したいと思います!(なんじゃそら)
製造メーカーはBiostar、代理店はすべてアユートです。
Biostar製A68N-2100E
食指が伸びそうな価格
2019/07/05にアユートからBiostar製のAMD CPU On BoardのマザーボードA68N-2100Eが出ました。実売6,500円の価格に加えてMini-ITXなので軽く自作をするのに魅力的ですね。と思っていました。
特徴
A68N-2100E Radeon HD8210グラフィックス搭載のMini-ITXマザーボード ・AMDのCPU「E1-2150」搭載 ・デュアルコア1.05GHz、TDP9W ・Radeon HD8210グラフィックス搭載 ・Mini-ITX対応マザーボード ・17cm x 17cm のコンパクトサイズ ・メモリースロット:DDR3/DDR3L-1333×2(最大16GB) ・ストレージ:SATA3.0(6Gbps)x2 ・拡張スロット:PCI-Express2.0 (x4/x16) x1 ・ギガビットLAN x1「Realtek RTL8111H」 ・映像出力:HDMI x1、D-Sub x1
手持ちの余っているDDR3Lメモリーが使え、一応RADEONグラフィックス搭載ということでかなり惹かれるなーと思いきや、CPUがE1-2150です。クロック1.05GHzで2コア。TDP9W。
このコア、2014年のKabini世代で、そりゃDDR3L使えるわなというもの。PassmarkのスコアはE1-2150があまり出回らなかったようで未記載となっており、E1-2100のものしかありませんでしたのでそれを紹介。
E1-2100はPassmark 641点と同じようなデュアルコアのAtom N550の524点から2割増くらいの性能。
GPUのRadeon HD85210は251点と、Atom N550のGMA3150の4点に比べてかなりマシですが、Windows10の快適な動作は厳しそうです。
Windows7/10対応ということなので、Windows7の動態保存マシン用とか、古くなったシステムのリプレース用であれば十分ではないでしょうか。Windows7環境では。
というわけで、Windows10を使っている私としては今回の購入見送りとなりました。
つーか、そもそも、E1-2150搭載なのだから型番はA68N-2150Eの方がいいのではないでしょーか?
*生産終了*
Biostar製A10N-8800E
パワフルなFX-8800P搭載
2015年6月くらいに出たCarrizoコアのFX-8800P 4コアを搭載したMini-ITXマザーです。実売10,000円前後。
特徴
・AMD Carrizo世代のAPU「FX-8800P」搭載 ・4コア2.1GHz、ブースト時最大3.4GHz、TDP15W ・AMD Radeon R7グラフィックス搭載。4K対応 ・Mini-ITX対応マザーボード ・17cm x 17cm のコンパクトサイズ ・メモリー:DDR4-2133(OC) MHz x2(デュアルチャンネル対応) ・M.2 NVMe (PCIE Gen3 x2) 対応 ・PCI-Express3.0 x16 (信号はGen3 x4) ・ギガビットLAN x1「Realtek RTL8111H」 ・映像出力:HDMI x1、D-Sub x1
このマザーの問題はCPUのTDPです。
CPUのFX-8800PのPassmark CPUスコアは4147点、GPUスコアは866点と第4世代Core i5 Uシリーズくらいの性能がありますが、実運用上のTDPが35Wもあります。上記のアユートの紹介だと15Wになっていますが海外サイトだと35WクラスのAPUとして紹介されています。
実際15W用のファンだと手に負えなかった模様で、マイナーチェンジしてCPUファンが大きくなっています。
冷却に気をつけるか、ブーストを切るかして使う必要がありそうです。
*生産終了*
Biostar製A68N-5600
TrinityのA10-4655M搭載
2012年6月くらいに出たTrinityコアのA10-4655M 4コアを搭載したMini-ITXマザーです。実売9,500円前後。
特徴
AMD A10-4655 (クアッドコア 2.0GHz 最大2.8GHz)プロセッサー オンボード搭載 AMD A68H チップセット 2-DIMM DDR3 1333MHz メモリ対応 最大容量 32GB USB 3.0対応 Mini-ITXフォームファクター
このマザーの問題もやはりCPUのTDPです。
CPUのA10-4655MのPassmark CPUスコアは2607点、GPUスコアは488点と2019年現在よく格安ノートに使われているCeleron N4100より一段上の性能がありますが、TDPが25Wもあります。
こいつも冷却に気を遣ったケースかファンを使う必要がありそうです。
また、値段がA10N-8800Pと変わらないので、あえてこちらを選ぶ理由があまりないのが欠点です。
*生産終了*
まとめ
2019年7月現在、国内で普通に手に入るAMD APU搭載マザーボード3種類を紹介しました。が、それぞれ性能不足、高TDPと帯に短したすきに長し感があります。
ここは15W 4コアのA10-9000系を採用したMini-ITXボードを出してくれないものでしょうかと、製造元のBiostarのサイトを見ましたがBristol Ridgeなどの最近の省電力APUを採用したオンボードマザー製品がありません。
それこそRyzen MobileかAthlon Mobileを搭載した12,000円くらいのMini-ITXボードが出たらAMDのシェアが更に高くなりそうですが、こういうニッチなところに供給できるほど今のAMDに余力はないのかな~と思います。
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