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ジャンクなPCにWindows10を入れてみたら
ジャンクパーツや昔憧れたものの買えなかったパーツを揃えてマシンを組み、いざWindows10を入れたものの、CPUはPassmarkでもそこそこいい性能(2,000点以上)、メモリも8GBと十分積んだはずなのにウィンドウの描画やYoutubeの再生がモッサリとしています。
思い当たるのはGPU性能。
SandyBridge以降のIntel Core i シリーズやAMD Aシリーズ、Ryzen GシリーズのiGPU(Integrated GPU CPU統合型)は下手なdGPU(Discrete GPU 別体)より性能が高くなっており、ゲームしないユーザーはGPU性能の高低というか存在を意識しなくなっています。
が、15年くらい前の今回組んだマシンのマザーボードに付いているAMD785Gチップセット内蔵HD4200や、Intel G41のGMA X4500といったオンボードGPUだとPassmarkで100点チョイあるため、そこらへん大丈夫かなと思っていましたが、全然大丈夫ではありませんでした。AcerPower1000のGeForce6150LEに至っては21点。
Sandybridge内蔵のiGPUのHD2000がPassmark300点くらいなので、このあたりのスコアを持つビデオカードを追加する必要があります。
ローエンドビデオカードを買えば解決……?
というわけで、描画のモッサリ感を解消するためにはローエンドビデオカードのGT710か、GT1030の新品を買えば解決ですが、GT710はDDR3メモリー版で4,000円弱、GDDR5メモリー版で6000円弱、GT1030は10,000円前後し、下手するとCPU+メモリー+ケース+電源代を超えてしまう場合があります。
かといって、変に安いカードを買うとiGPU以下の性能だったりして難しいです。
ということで、中古で安く(500円~2,500円)、HD2000同等かそれ以上と計算して買ったビデオカード、実際どんなもんなのか比較してみました。
比較したビデオカードは下記です。
名前 | Radeon HD4200 (AMD785G統合) 参考 |
GeForce GT 220 |
GeForce GT 240 |
GeForce GT 610 |
GeForce GTX 650 |
メーカー | AMD | Zotac | MSI | GIGABYTE | GIGABYTE |
コアクロック | 500MHz | 500MHz | 550MHz | 810MHz | 1058MHz |
シェーダー数 | 40 | 48 | 96 | 48 | 384 |
DirectX | 10.1 | 10.1 | 10.1 | 11.0 | 11.0 |
メモリーサイズ | 512MB | 1GB | 512MB | 1GB | 2GB |
メモリー種類 | DDR2 | DDR2 | GDDR5 | DDR3 | GDDR5 |
サイズ | オンボード | ロープロファイル 1スロット |
フルサイズ 2スロット |
ロープロファイル 1スロット |
フルサイズ 2スロット |
Passmarkスコア | 115 | 349 | 649 | 350 | 1835 |
最大消費電力 | – | 58W | 69W | 29W | 64W |
購入価格 | – | 1,500円 | 500円 | 1,800円 | 2,500円 |
ヤフオク平均相場 (送料別) |
1,278円 | 1,220円 | 1,870円 | 2,862円 |
参考に、2019年ローエンドのGT710とGT1030の性能は下の感じ。
名前 | GeForce GT 710 (DDR3版) |
GeForce GT710 (GDDR5版) |
GeForce GT 1030 |
メーカー | – | – | – |
コアクロック | 954MHz | 954MHz | 1227MHz |
シェーダー数 | 192 | 192 | 384 |
DirectX | 12.0 | 12.0 | 12.0 |
メモリーサイズ | 1GB~2GB | 1GB~2GB | 2GB |
メモリー種類 | DDR3 | GDDR5 | GDDR5 |
サイズ | LP 1スロット |
LP 1スロット |
基本はLP 1スロット |
Passmarkスコア | 500程度? | 692 | 2,209 |
最大消費電力 | 19W | 25W | 30W |
代表的なもの |
GT710やGT1030はメモリーがGDDR5に比べて安いDDR3やGDDR4版があり性能が落ちるので注意しましょう。昔は64bitや128bitのメモリーバス詐欺、今はメモリー種類詐欺があるのでメモリーのスペックは見たほうがいいです。
まあ、映ればいいというユーザーはコスト重視でいいと思います。
比較したPC環境
それでは続いて比較した環境について。
- CPU : AMD Phenom X4 9350e 2.0GHz 4コア
- マザー : GIGABYTE GA-MA785GM-UD2H
- MEM : 8GB DDR2 800MHz (2GB x 4枚)
- ストレージ : 120GB A-DATA SU550 SSD
- OS : Windows10 1903
これでだいたい今のCeleron N4100(Passmark 2260)くらいの性能です。
Phenom X4のTDPはN4100の10倍ですけど(65Wと6W)!
CineBench R15の結果
後続車に幅寄せして事故らせる動画(悪意しかない説明)のfpsを計測しました。
OpenGLスコア結果
結果は下記でした。
1位~3位のHDグラフィックスは参考程度に見ておいてください。最近のCPU+iGPUはこれくらい出るということでご参考。
買ったものの結果は下記。
GTX 650が思ったよりスコアが伸びませんでしたが、CPUがPhenom X4なので最近のCPUと組み合わせると60.00fps以上出ると思います。たぶん。100%GPU依存ではないはず。
ドラゴンクエストX ベンチ Ver1.51の結果
標準品質、画面サイズは1920×1080、フルスクリーンです。
スコア結果
FF14・15ベンチはやらないのかですって?
ロートルPCを殺す気ですか!?
まとめ
GTX 650がダントツ性能になるかと思いましたがCPUの性能もあるのかそういうわけでもなく、かなり古い世代でCPUの世代とマッチしているGeforce GT 240が頑張っています。
ではGT 240がベストチョイスなのかというと、そのあたりは実際の使用感を次回見ていきたいと思います。
続く!
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