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プリンミニバン
ミニバンやスペース系軽自動車で売れているクルマと売れていない(売れなかった)クルマを見ていくと、プリン体になっていることが多いです。
どーいうことか説明するより先に、売れているミニバンとプリンミニバンを見ていきましょう。
ダイハツ・タント vs スズキ・パレット
タントは2003年に出てきた今のスーパーハイト系のパイオニア軽自動車。
パレットは2008年にそのフォロワーとして出てきたクルマです。
タントに対してパレットは7割~半分くらいの販売台数しかないクルマでした。信号待ちでパレットの後ろにつくたびに、売れないのはプリンのせいだろーなーと思っているので、その画像を見ていきます。
←パレット タント→
おわかりいただけるでしょうか。
タントの方が広そうに見えます。隣の車が小さく見え(以下略。
パレットは上をかなり絞ってプリン形状になっていて狭そうなイメージです。また、テールランプがリアウィンドウの両端に付いているので、余計狭そうです。
タントは潔く真四角の絹ごし豆腐スタイル。
窓より上のスペースってヘッドルームの空間になるため、開放感くらいの意味合いしかないのですが、同じ価格出すなら空間が欲しいという日本人心理と、四角い重箱的なものが好きな日本人心理が相まったのか、パレットはあまり振るわず、タントが販売リードしていました。
また、N-BOXを見ても、スーパーハイト系は思い切った四角にしないと売れないですね。実際、パレットの後継車スペーシアは真四角デザインになりました。
ただ、相変わらずテールランプはリアウィンドウ両端に付いていることで縦長感が強調され、ライバルに対して損しているなぁと私は思うのですが、何かメーカーの拘りがあるようです。
トヨタ・アルファード vs 日産・エルグランド
E50エルグランドで3.0Lモデルしかないのにトヨタにボロ勝ち、DQNさを薄めたE51エルグランドでブイブイ言わせようとしたら、FFベースで広く2.5L廉価モデルがあって安いという後出しジャンケンのトヨタ・10系アルファードに敗れました。その反省を生かしてFFベースにしたE52エルグランドを出したものの20系アルファードに勝てませんでした。
判官贔屓の私としては、やられっぱなしでいいのか日産、E53でやり返せという忸怩たる思いを胸にしていましたが、E52のままついに2020年で販売10年。日産は負け犬でもいいようです。
←エルグランド アルファード→
トヨタのクルマは好きではないのですが、20アルファード・ヴェルファイアは四角いミニバンとしては大正解の端正なデザイン、いい感じの豆腐ミニバンと思います。
一方のエルグランドは思いきり上を絞ってプリンミニバン化してしまったので、全高はそこまで低くない1815mm(20アルファードより90mm低い)なのにワイド&ローで狭く見えてしまっています。
日産ミニバンでもセレナは王道を貫いていてコケることはないのに、どうしてエルグランドはこうなってしまったのかというと、某逃亡犯の命令で北米ミニバンのクエストと色々共用にした弊害らしいです。クエストは絶不評で早々に生産中止で踏んだり蹴ったりです。
また、E52初期型は3列目がスライドしない、荷物が載らないと本当に使いにくかったのでアルファードにすぐやられました。中期型以降で3列目が改善されましたが時既に遅し。走行性能はいいのですけどね。やっぱりミニバン買うなら正方形に近くて、広そうな見た目で実際に広いやつがいいですね。
とはいえ四角すぎるとウケない どうなるグランエース
四角くしても、下記のキャラバン・ハイエースレベルまで四角くしてしまうと商用車イメージになってしまい売れません。ランプやグリルをどうにかしてもなかなか厳しいです。
というわけで、今度トヨタから出る正方形に近いグランエースが売れるか売れないのか生暖かく見てみたいと思います。個人的には一般ユーザーには売れないと思います。テールランプやグリルを工夫して、乗用車に近づけようとしているのはわかるのですが……。
ただ、
- 旅館・ホテルの送迎用バス
- 中山間地域のバス(横幅が厳しいか?)
- 病院・介護施設の送迎用バス
- 霊柩車ベース
として売れるのではないかと思うのですが、ハイエースと共食いしそうですねぇ。
どうなるんでしょうか。
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