この記事のもくじ
出戻りしてきたFRS102
8ヶ月後……
下記記事で預かり、Windows10対応にしたFrontierのFRS102。会社でお世話になっているオジサンに返して稼働中でした。
が、8ヶ月後の2019年7月末、調子が悪く出戻ってきました。
不具合調査
Windows10の起動でズッコケる模様。
確かに起動するとCRITICAL PROCESS DIEDで止まり自動修復が始まるのですが、下記画面で止まります。
USBの回復ドライブを挿しても全く起動せず。SSDを外してスキャンディスクしてもエラーなし。
というわけで電源かマザーボードかメモリーが怪しいです……って、犯人は20代~70代、性別は男性か女性レベルのほぼ全部やん。
下記の記事もありました。フロントパネルのUSBが悪いのかな?
*どうも、MBRのディスクをクローンして使っていると、しばらくした後ブルースクリーン死亡する感じです。経験則なのでなんとも言えませんが、他でも同様の例があったので、一度クローンしたらデータを退避させ、やっぱりOSはクリーンインストールした方がいいですね。
結論
もうマザーボードと電源といったベース部分が10年経っていて、付け焼き刃の対応だとまたすぐに全壊しそうなのでほぼ1から組み直すことにしました。
オジサンも10月末でシニア社員も満了で退職なので退職祝いに送ることにします。
新マシンを作る
コンセプト
- あと5年は余裕で戦えるスペック できれば10年
- ある程度省電力
- CPUはAMD(私の趣味)
追加パーツ揃えた
揃えました。
7/7にRyzen3000シリーズが出たときだったらもっと安く買えたかなーと思いますが、アフターカーニバルなのでそこは気にしないようにします。
さらにパソコン工房で買ったのですが、JCBカードのOkiDokiランドを経由せずに買ってしまったので、6倍ポイントを貰いそこねました。そこも気にしないよう……ガッデム!
CPU AMD Athlon 220GE \6,674
200GEが品切れなので、220GEにしました。久しぶりの新品CPU単品購入です。
21世紀のCPUパッケージは小さいですね。
14年前に買ったAthlon64 3000+は2周りくらい大きな箱だったと思います。値段は3倍でしたね。
中身は英語か中国語の説明書。
そして本体とAthlon、RADEONシール。
控えめなファン。グリス付き。
マザーボード ASRock A320M-HDV R4.0 \6,237
2世代Ryzen、Athlon対応で一番安いマザーでした。
チップはA320でオーバークロックとかGPU2枚挿しのクロスファイアなど派手なことはできませんが、そういうことはやらない(ネット、オフィス、年賀状、くらい)のでこれにしました。
日本語マニュアルと、ドライバーDVD、バックパネル、SATAケーブルが2本。
SATAケーブルは平型と折れ型に分かれています。あとSATAポートが4つ付いていますが2本だけです。
マザーボードの袋は閉じられていないのでするりと落とさないように注意です。
SSD SanDisk PLUS SDSSDA-480G-J26 \6,478
ADATAのものが良かったですが、パソコン工房では取り扱いがなかったのでSanDiskにしました。
レトルト食品みたいなケースに入っています。
定番のSanDiskでTLCで480GBでこの値段だといいのではないでしょうか。
メモリー TEAM TED416GM2666C19DC01-AS \6,980
アユートが代理店の台湾メーカーTeamのメモリーです。
韓国のごたごたがあって今が底値っぽいので買えてよかったです。数年前はこのレベルだと15,000円オーバーだったと思いますがいい時代になりました。
電源 サイズ CORE TFX275 \3,149
FRS102のケースがスリムタワーなのでTFX電源になります。
安くて評判もそこそこなサイズのTFX 275W電源にしました。
*生産終了*
組みます
もともとのパーツをパカパカ外していきます。
スリムタワーケースの重量って体積の割に結構重いですが、フロントがヒンジ型になって展開するようになっている凝ったギミックのせいだと思います。これ以外のスリムタワーケースも機構は違えど、展開するようになっています。
下記は、フロントドライブベイ部分を持ち上げて2.5インチSSDを取り付けているところです。
CPU取り付け。
ソケットAM4横のレバーを展開後、四隅のピン配列が一箇所違うところがあるので、そこに合わせて取り付け。その後レバーを下ろします。
ファンは黒いブラケットにステーを引っ掛けるいつものAMDタイプ。ブルーのレバーを最初に外してゆるくしてから取り付けます。
メモリは普通に取り付け。
その後ケースにマザーボードを取り付け。
後は電源取り付けやらケーブル取り回しして完了。
マザーボードのマニュアルが全部日本語なので、フロントパネルのコネクターなどの細々した配線についても調べやすいです。
最後にケースのCeleronシールを剥がし、Athlonシールを貼って完成。
組み換え後に残ったオリジナルのパーツは、ケース、DVDドライブとフロントパネルのSDカードリーダー、Windows Vistaのラベルくらいになりました。
起動してセットアップ
AMD自作は相性問題が厳しいという意見がチラホラありましたが、今回すんなり起動しました。
UEFI画面です。
温度は40℃前後で安定。
Windows10を再インストールしてセットアップです。
RADEONドライバー関係をインストール。
と、ここまではすんなり行きましたが、Windows10の今までのライセンス認証が通らなくなりました。ハードウェアが全く変わってしまったから当たり前なのですが。
Microsoftアカウントから入ってデバイスの選択をしてデバイス変更でなんとか通すことに成功しました。作っててよかったMicrosoftアカウント。
色々ハードを調べてみる
CPU-Zで見る
Raven Ridge Athlon 220GE with Radeon Vega Graphicsですよ。久々にテンション上がりました。
クロックは1.5GHz~3.4GHzの間を行ったり来たりしています。動作はキビキビしてます。
L3キャッシュ4MBとかなり多め。
A10-7850Kと性能比較。
2コア4スレッドの35WCPUですが、4コア4スレッド 95WCPUに圧勝。
Zenコアの優秀さが伺えます。Ryzenやi5以上との比較はしません。負ける戦はしないので。
GPUはVega 3。大体7世代Core iに搭載されているHD630と同じくらいの性能みたいです。それより気になるのはビデオメモリーサイズ2GBというところ。
タスクマネージャーで見たらメインメモリが6GBになっていて、全メモリーの1/4がビデオメモリーに引っこ抜かれていることがわかりました。できれば1GBに抑えたいので設定します。
Vega3のビデオメモリサイズの変更
下記のサイトで詳しく書かれていました。
下記のように設定しました。
- IGCの設定をForces
- UMA ModeをUMA_SPECIFIED
- 上記設定でFrame Buffer Sizeが指定できます。
が、何度1.0GBにしても起動したら設定がAutoにリセットされて2.0GBになってしまいます。
やけくそで768MBにしたら下記のようにメモリーサイズが1.0GBと、下記のようにようやく設定反映されました。
UEFIのバグで選択したものより一個多い選択肢のボリューム(1.0GBなら2.0GB、768MBなら1.0GB)の設定が反映されるのかもしれません。
ベンチマーク
さて、最後はベンチマークです。スペックは下記になりました。
FRS102の皮を被った220GE | FRS102 FINAL | |
CPU | Athlon 220GE 3.4GHz | Core2 Duo E7300 2.66GHz |
メモリー | DDR4-2666 8GB | DDR2-800 4GB |
ストレージ | 480GB SSD | 240GB SSD |
GPU | RADEON Vega 3 1.0GB | GT610 1.0GB |
いつものCrystalMark 2004R7でチェックするとDirect2D以外はすべて向上。116,931点→205,743点と圧倒的です。
これで後5年は使えるはずです。頑張れば10年も行けるかな?
ちなみにこのPCは27日昼に組み始め、古いパーツのチェックだ元のSSDのバックアップだ、動作確認だで深夜に完成。28日朝にオジサンが即回収していきました。
もうちょいいじりたかった気もします……!
まとめ
メモリーとSSDが安くなっていることもありますが、3万円弱でここまでブラッシュアップできるので今は自作の季節かもしれません。フッ化水素問題でもう遅いかもしれませんが。
ちなみに
残ったFRS102のパーツで1台組みなおし、結局何のパーツが悪かったのか検証するため24時間ルマン耐久レースにかけてみましたが異常なく稼働しました。
最初のWindows10のエラーはやっぱりクローンディスクだったからようです。
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