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Zenアーキテクチャで復活するAthlon
Aシリーズに代わるローエンドAPUとして、Athlonが復活するとの発表。
まずはAthlon 200GEが発表され、今後220GE、240GEが出るようです。
下記資料だと性能はKaby LakeベースのPentium G4560と処理速度はほぼ同等、グラフィック性能が20%増しとのことです。
これだけだとPentiumに対してあんまりアドバンテージないよね~というところですが、TDP(だいたいの消費電力)が35Wです。TDPがPentium G4560が54Wに対して35WなのでTDP35W帯で今までよりも強力な性能!と謳っているだけあって、低消費電力帯のCPUとしては、今までよりワンクラス上の高性能ですね。
Athlon 200GEと今の所上位であるRyzen 2200Gと比較
- CPU: Athlon 200GE / Ryzen 2200G
- 基本クロック: 3.2GHz / 3.5GHz
- コア スレッド: 2コア 4 スレッド / 4コア 4スレッド
- グラフィックコア数: 3コア/8コア
- TDP: 35W / 54W
Passmarkでの比較
上のグラフで比較されていたIntel G4560と、AMD A6と、上位のRyzen3との比較です。
Passmarkの結果は、だいたい先述の棒グラフ通りの結果ですね。ここから予想するに、Athlon200GEのPassmarkは4300~4500点くらいになるのではないかと思います。hp 2170Pのi5-3437Uが3639点でWindows10動作が余裕なので、普通に使う分なら余裕のスペックですね。
お値段は6000円くらいとのことで、7500円くらいのPentium G4560にとって強力なライバルになりそうです。
今後の棲み分け
クロック、コア数、GPUコア数を増やした220GE、240GEが出ることになると思いますが、上位モデルにあたるRyzen 3 2200Gが12000円前後です。220GEが8000円、240GEが10000円と2000円刻みくらいで増えていくのでしょうか。それともTDP35W高性能ということで価値を訴求して、価格は240GE = Ryzen 3 2200Gとなるのでしょうか。
ともかく、このAthlonでハイエンドのRyzenとボトムのAシリーズの間の性能差が埋められることになりボトムのCPU争いが激しくなりそうです。
intelがどう立ち向かうのか、core i 8000シリーズのように露骨にコア数増やして来るのか、それをAMDがどう受けるのかが楽しみですね。
余談
私の青春時代はPentiumとAthlonはハイエンドのCPUだったのですが、いつの間にか下の方になってしまいました。それでもライバルとして未だにやりあっているのは面白いことではあります。
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