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AcerPower1000のアップグレードパスの限界

パソコン
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AcerPower1000をWindows10で使っていましたが

Acerの2007年に出たダイエットPC、AcerPower1000の中身をAthlon X2 5050eとSSDに入れ替えてWindows10で使おうとした記事がこちら。

AcerPower1000を外部冷却してWindows10対応にした
前回までのあらすじ SempronからAthlon X2 5050eに換装、メモリー1GB→4GBに増強したものの、爆熱すぎて使用をためらっていたダイエットPC、AcerPower1000。 これをどうにか冷やした話です。 打開策を考える ...

Windows10は動くのですが、肝心のYoutubeなどが重いです。Webブラウズでアップアップしている感じでした。もう少し処理能力がほしいところです。

AM2ソケットのアップグレードパス

ソケットAM2~AM3までの互換性

AcerPower1000はソケットAM2というCPUソケットを採用しています。

AM2→AM2+→AM3の流れでソケットが変更されているのですが、CPUのピン数が若干違うもののAM3までのCPUをAM2で使うことができます。珍しく後方互換性が広く取られているのです。

バスデータ幅やメモリー性能はそのソケット・プラットフォームの限界値に抑えられてしまうのですが、それでも後継の高性能CPUをマザーボード交換なしに使える可能性があるのは大きいです。

特に専用形状マザーボードで市販品に交換不可なAcerPower1000には心強い希望です。

各ソケットのさいきょうCPUとメモリー対応

AM2~3までのさいきょうCPUと違いは下記です。

  • AM2→Athlon X2 6000+ & DDR2メモリー HT2.0 (ハイパートランスポート→いわいるバス幅1GHz)
  • AM2+→Phenom II X4 & DDR2メモリー HT3.0 (バス幅2.6GHz)
  • AM3→Phenom II X4 & DDR3メモリー HT3.x (バス幅2.6GHz)

ただし、古いソケットのマザーボードのBIOSが新しいソケットのCPUに対応していないと使えません。

今のAcerPower1000、最新BIOSのVer R03-B0は今取り付けているAthlon X2 5050eですらUnknown CPUとして認識している現状+ネットで検索しても日本も海外もPhenomに交換した事例がないところを見ると期待薄ですがいかに。

とりあえずPhenom X3 8450eを買ってみた

CPUの更なるアップグレードを目論む

ということでWindows10での速度向上を狙って、ソケットAM2+のPhenom X3 8450eを入手しました。コミコミ710円。9150eも狙ってましたが取られました。

この8450e、TDP95W付近が中心のPhenomの中でも65Wの省電力モデル、そして3コアという中途半端さがなんともマニアックです。

5050eのPassmarkスコアが1350、8450eのPassmarkスコアが2026なので、かなりの性能アップが期待できます。これが動けば儲けものです。

というわけでセット。

しかし動かず……

ブートしません。ピッ音もなしです。

やはりBIOS的にAM2までの対応なのでしょう。AcerPower1000は海外だとAspire L100という名前で出ているのでその最新BIOSを探しましたが、日本Acerで公開されているBIOSと同様のものでした。

というわけでダメでした。

GIGABYTEなどだとBIOSアップデートで対応してくれていたりするのに……。

同じ道を通る人へ

もうこの2019年のご時世、AcerPower1000をいじる人もいないと思いますが、

AcerPower1000(Aspire L100)はソケットAM2までの対応です!

  • 45WだとAthlon X2 5050e Passmark 1343
  • 65WだとAthlon64 X2 5400+ Passmark 1450
  • 89WだとAthlon64 X2 6000+ Passmark 1603

上記がTDP別ソケットAM2さいきょうそうびです。

が、89Wの6000+だとACアダプターが死にそうです。また、Passmarkスコアを見るとW数が上がってもスコアの伸びが鈍化しているので、45Wの5050eがベストチョイスでしょう。

Windows7マシンにしました

Windows10よりトラブルが……

CPUアップグレードの夢が潰えたため、OSの負荷を下げるため、来年1月でサポートが切れますがWindows7 ProにOSを入れ替えました。もともとLinux Mintにしようと思ってブートUSBを作ったのですが、BIOSが古すぎるのか認識されずブートできず終了。いみねー。

しかしこのWindows7がクセモノで、Windows10で当初起きたDPC Watchdog Violation的なフリーズが頻繁に起きます。Windows7ではこの機構はないので起きるはずはないのですが、何かしらパーツとの相性が悪いのかkernel-Power41エラーを吐いて止まります。

オールドスタイルで行こう

SSDへのアクセスが集中した後に止まるため、たぶんSSDが原因だろうということでHDDに交換です。また、このパソコンSATAが初期規格のスループット150MB/sのモノまでなので、そこまでSSDのアドバンテージが発揮できないのもあって交換に踏み切りました。

余っていたWDの320GB 3.5インチHDDと外していたDVD-RAMドライブを取り付けました。DVDビデオ再生マシンとして使おうと思います。

みっちりとボディにパーツが詰まってしまうので温度が心配でしたが、OS変更で負荷が軽減されたのかCPUもチップセットもストレージもMAX50℃前後、基本45℃くらいで動いていてくれるので問題なしでした。

Windows7が安定した

HDDへの交換で荒ぶっていたAcerPower1000もすっかりおとなしくなりました。

HDDでも大きなファイルコピー以外ではそんなにSSDと体感スピードも変わらず、満足に使えています。

HDDの転送スピードは下記です。

SSDはRead・Write130MB/Sくらいでしたので3/5のスピードですが、あんまり気になりません。

エクスペリエンスインデックス

Windows7になったので、久しぶりにエクスペリエンスインデックスを試してみました。

3桁Atomで残念な値を見続けていた自分としては、意外に結構イケている結果です。

これなら十分使えます。

CINEBENCH R15でベンチマーク

最近の主流

今までのCrystalMarkも良かったのですが、世の中CINEBENCH R15が主流のようなのでベンチマークはこれに変えます。

第一弾としてトライした結果が下記。93cbでした。

わかっちゃいましたけど低い。

3世代目のivy bridgeの省電力モバイルi3にボロ負けです。ヒヒヒ。

世間ではこれにドラクエ10ベンチとFF14ベンチをやるのが定番のようですが、このPCはもうこの時点でドクターストップがかかっているので終了です!

今後もうちょい高性能な手持ちのPCの性能をCINEBENCH R15+他のベンチで測っていきたいと思います。

まとめ

AcerPower1000は結局、下記のスペックに落ち着きました。

  • CPU : Athlon X2 5050e 2.60GHz
  • MEM : DDR2 667 2GB x 2 = 4GB
  • HDD : 320GB SATA HDD 5400rpm
  • VGA : GeForce6150LE

ビデオカードのアップグレードができればWindows10ももうちょっと行けたかもしれませんが、拡張スロットがないので無理です。CPUも今回の検証でこれ以上は無理なので、これがMAXスペックでしょう。

ただ、最近AmazonでDDR2なのに1枚4GBのメモリーが高値(2枚で1万円)で出回っているので、それが最後のアップグレード余地かもしれないのですがDDR2で1枚4GBはそうそう普通のBIOSでは認識しないような気がします……高いし……。

一応リンク。

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