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AcerPower1000を外部冷却してWindows10対応にした

AMD
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前回までのあらすじ

SempronからAthlon X2 5050eに換装、メモリー1GB→4GBに増強したものの、爆熱すぎて使用をためらっていたダイエットPC、AcerPower1000。

AcerPower1000をWindows10対応へ改造したが課題有
ダイエットPCを手に入れる2007年に出たAcerのダイエットPC、AcerPower1000というのがあります。百科事典サイズのPCです。変なサイズのPC+AMD CPUということで、Socket 939のAthlon64 3000+から...

これをどうにか冷やした話です。

打開策を考える

爆熱を抑えようとしても、内部ファンはもう増やせないし、ファン交換するにもVGAのような特殊なピン形状だし、ケースに穴を開けてファンを増設するのは大変すぎるし、というわけでダイエットPC筐体の利用はいったん諦めました。

対策案1 別のケースに入れる

5050eと一緒にやって来た別のマザーボードに5050eを載せ替えて、ケースも換えてほぼ別のマシンにして運用してみましたが、マザーボードの調子が悪いのか動作が不安定で止まったりするので困っていました。

意外なところに

なんとかダイエットPCを使えないかと考えていまして、ふと見つけたのが、以前紹介したゴロ寝デスク。

サンコーレアモノショップ 復刻版!ゴロ寝デスクでゴロゴロPCライフ
寝ながらPCは男の夢ベッドや布団で仰向けのままネットサーフィンやゲームするのは男の夢です。子供がジャンプをいかに楽に仰向けで読むか追求するのと同じくらい夢です。ここ10年くらいでスマホやタブレットが出てきてかなり高いレベルで夢が実現できてき...

この机にはUSB接続の120mmファンが付いています。結構邪魔なので使っておらず、すっかり忘れていたのですが、これを利用することにしました。

冷却システム完成しました

これが完成図です!

ドヤァ……。

ただ上に載せただけですね。お手軽です。

ちょっと凝っているところは、オンオフスイッチのついたUSB延長ケーブルとファンのUSBケーブルをつなげて必要な時に回せるようにしているところです。

今の所オフにする場面はないですが……。

こんなんで効果があるのか

ファンを乗せているトップ面とボトム面のパネルが金属メッシュになっているので、風を送ると中にちゃんと入るようになっています。

もともとは下記の赤い排気のみでしたが、今回120mmファンを載せて、下まで空気を送って排気するようにしました。このファン、静かですが風量が多く思った以上に有能です。

また、この追加に伴い、少しでも発熱源をなくすためと空気の通りをよくするためにDVDスリムドライブは外しました。

前面から見ると、大昔流行った、最上階が回転するレストランになっているホテル(今は大体廃墟)を思い起こさせます。東京砂漠PCと名付けたいです。

外れないようにするために

このファン、大きな地震でも来ない限り落ちることはないと思いますが、一応落下対策しました。

100均で売っている防振・防ずれジェルシートを切って付けています。

これだと取り外しも簡単なのと跡も残らないはずです。たぶん。

肝心の温度はどうか

Windows10 1903をインストールして、1時間ほどしばらくYouTubeを流しっぱなしにしてみて温度を見てみました。

結果、MAX60℃オーバーの時はありますが、CPU基本45℃前後、SSD50℃前後で動いてくれています。

電源管理で最大のプロセッサーの状態を85%くらいにして、MAXクロックを2.2GHzあたりに制限すると、CPU温度は50℃くらいで収まるのでその設定で運用することにします。

SSDがあと5℃くらい低いといいのですけれど、CPUの下側にSSDがあるので、熱い空気が吹き込んできてそんなに温度が下がっていないものと思います。風が循環するから前よりはマシですが。

消費電力は

Athlon X2 5050eは低消費電力CPUとして名を馳せました。

そのTDPは……45W。

現代ではちょっと上の処理性能を持つCeleron J3160が6W、3倍の処理性能を持つAthlon 200GEが35Wなので時間の流れは無情です。当時のCore2 Duoのボトムが65Wだったのに比べれば確かに低TDPではありますが。

ともあれ、私の5050e、電力設定でクロック抑えてあるので、システム全体で45Wくらいだろうと思っていましたが、ワットチェッカーだと62Wでした。ACアダプターも熱々です。65nmプロセスだからしょうがないですが使い続けるには愛が必要ですね。

まとめ

負荷がかかるとジェットエンジンのような爆音を立て、そのまま離陸しそうな雰囲気だった排気ファンもすっかり静かになり、実用レベルになりました。

Amazonなど見ていると、内蔵ファンの形なのにコネクターが外付けUSBの商品が結構あり、「なんじゃこりゃ、ナード用の扇風機か?」と思っていたのですが、このAcerPower1000のように内部ファン追加が厳しいけれども、外部ポートがあるPCに活用できることが理解でき、目からウロコでした。

課題はやはり頭でっかちのやっつけスタイルでしょうか。50mmファン3連とかにするとケースとツライチになってきれいに収まりそうです。結構コストがかかりそうですが。

もしくはスタイルを気にしない心を持つこと。

あとは現代の基準からすると省電力ではないのでコスト対性能は厳しいです。

そして伝説へ

やっぱりちょっと重いので、ソケットAM2の特性を生かしたCPUのアップグレードを試した結果がこちら。

AcerPower1000のアップグレードパスの限界
AcerPower1000をWindows10で使っていましたがAcerの2007年に出たダイエットPC、AcerPower1000の中身をAthlon X2 5050eとSSDに入れ替えてWindows10で使おうとした記事がこちら。Wi...

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