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ドスパラのWindows10 8インチタブレット
以前からマウスやドスパラにて出ていた8インチ~10インチのWindows10のタブレットですが、メモリー2GBでストレージが32GBというスペック、OSがWindows10 Homeのみでちょっと惜しいなという商品でした。
最近になってメモリー4GB、ストレージ64GBで両者ともリニューアルされて出てきて、OSもProが選択可能となり、俄然魅力的になりました。
今回紹介するドスパラの8インチのものは下記のスペックで24,800円なのでかなりお安めです。
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Atom x5-Z8350 (クアッドコア/定格1.44GHz/キャッシュ2MB) |
グラフィック | インテル HDグラフィックス400 |
メモリ | 4GB DDR3L |
ハードディスク | 64GB eMMC |
光学ドライブ | 無し |
マザーボード | CPU内蔵マザーボード |
実物を触ってみる機会がありましたので見ていきたいと思います。
ただ、CPUがAtom君なのが心配です。
外観を見てみる
SurfaceやiPadっぽいシンプルな箱に入っていますので開封します。
付属品は下記。
- 本体
- 説明書
- microUSB兼充電アダプター・ケーブル
- microHDMI-HDMI変換ケーブル
スマホのようにmicroUSBで充電するタイプ。この付属アダプターがなかなかにファンファンと鳴いてくれます。スマホ用の充電アダプターでも代用可能です。
もし充電しつつ、USB機器を使う予定がある場合は、オプション1,980円で2口Y字に分岐するケーブルがありますので買っておいた方が良いです。
前面
光沢感のある画面です。画像と動画はきれいに見えます。
フロントカメラとWindowsボタンがついており、また最初からフィルムが画面に貼られています。左下のWindowsボタン横に気泡が……。
画面周りのベゼルは普通にあり、それらを狭くするなど特に配慮はされていないです。ベゼルレスよりもベゼルがあったほうが手で持って使うときの誤動作が少なくなるのでこれは利点だと思います。
フロントカメラは200万画素。ビデオ通話用ですね。
裏面
写真では潰れてしまい伝わらないですが、裏は光沢のあるヘアラインっぽい仕上げのプラスチックかアルミになっています。
後面左下にはシリアルナンバーや製造番号が付いています。オシャレというより実用タブレット感がひしひしと伝わります。
実際、サポート問い合わせ時にシリアルナンバーなどを聞かれるので本体裏のすぐわかる位置にこれらが付いていると便利です。
端子類を見てみる
まずは説明書
説明書と別に端子類の概要が書かれた下記のような一枚紙が付いています。
最近何も入っていなかったり、英語の一枚紙だけ入っているタブレットが多い中親切です。
これに従って見ていきます。
裏面左上の端子類を見る
上部がイヤホン、microUSB、microHDMIとなっています。またスピーカーもついています。
左側は電源ボタンと音量ON/OFFボタンです。
裏面右側にはリアカメラ。200万画素なのでメモ用です。
裏面左下のマイクロSDカードスロット。64GBまでの対応なので注意しましょう。
持って見てみる
AndroidタブレットやiPadに比べると厚みがありますが、手で持てないことはないです。結構軽い印象。
液晶は普通の感じで、値段を考えると立派です。
写真に撮ると映り込みが結構ありますが、通常見る角度なら気にならないレベルです。
長く持っていると重さよりも横幅が結構あって手が疲れますので、右利きの人は左下を持って使うことになりそうです。
重量
公称380g、実測377gでした。
持った感じは341gのFireHD8とあまり変わらずです。Windowsタブレットとしてはなかなか軽い部類ではないでしょうか。
性能を試す
CPUは今となってはやや時代遅れ感があるCherry trailの4コアAtom君です。
このCPU、インテルのサイトだと最大メモリー2GBになっているのですが、4GBで大丈夫なんでしょうか?
まさかメインメモリー2GB+ビデオメモリー2GBで4GBなんてこたぁないですよね、と思ってチェックしましたが、ちゃんとメインメモリー4GBでした。
動作スピードは期待していませんでしたが、やはりAtom君、キビキビとはしていません。また、長く使っていると筐体全体がまあまあ熱くなります。持てないほどではないですが、ちょっと気になります。
その他は特に不満はないです。画面サイズは1280×800で8インチタブレットでは十分なサイズ。無線LANは11acにも対応しているので問題なしです。CPUのスピードがネックですね。
ベンチマークテスト
いつものCrystalMark2004R7で試しました。
合計69,515点。個人的にWindows10を快適に使えるボーダースコアの100,000点を下回っています。
何が違うのかと、下記に似たようなCPU性能のCeleron 3215UのLuvbook Jのデータを引っ張ってきました。
比較してみました。
Diginnos Tablet DG-D08IW2SL | Luvbook J | |
CPU | Atom x5-Z8350 1.44GHz/4Core | Celeron 3215U 1.70GHz/2Core |
整数処理 | 19,367 | 18,468 |
浮動小数点演算処理 | 12,062 | 11,868 |
メモリー速さ | 15,283 | 25,998 |
ストレージ速さ | 18,794 | 44,984 |
GDI | 1,092 | 7,832 |
Direct2D | 1,227 | 4,403 |
OpenGL | 1,690 | 5,708 |
合計 | 69,515 | 118,631 |
CPUのトータルスコア(整数+浮動少数点)はCeleron 3215Uより高いのですが、Atom x5-Z8350は4コア、Celeron 3215Uは2コア、1コアあたりのパワーはCeleron 3215Uの半分ほどです。ここぞというときのスピードが足りないと感じるのはこのせいだと思います。
OSが進化したとはいえ、毎回きっちりきれいにマルチコアに処理分散できないこともあるだろうため、シングルコア性能はやっぱり重要だと思うのです。
また、PassmarkだとAtom x5-Z8350:1269点、Celeron 3215U:1635点で逆転しています。さらに、メモリーやストレージ(e-MMCとSSD)、GPU性能(HD400とHD500)はLuvbook Jの方が優れているため、Luvbook Jはサクサク感じるのに対して、こちらはもっさり感を感じるのは足回りの差もありそうです。
とはいえ、Web閲覧などホビー用途、単一ソフトでの作業であれば問題ないレベルです。
まとめ
重いソフトを複数起動したり、重い3Dゲームをしないようであれば、十分使えるレベルです。というか、24,800円というコストパフォーマンスを考えればWindows 10 Proタブレットとして十分以上です。
特に会社で業務用として使いたい場合、セキュリティの都合上、グループポリシーの設定が出来てドメイン参加設定ができるWindows 10 Proが必須条件となることが多いです。
OfficeスイートなどのWindowsのソフトがそのまま使えて、セキュリティ条件に適合したこのタブレットであれば、特に法人向けとして需要が高いのではないでしょうか。
ただCPUはCore mまでとはいいませんが、もうちょいキレが良いモノが欲しいですね。29,800円くらいになってもいいので……。
総評
- CPU ★★
- ストレージ ★★
- メモリー ★★★
- 液晶 ★★★★
- キーボード タブレットのためなし
- バッテリー ★★★
- 発熱・消費電力 ★★★
- コスパ ★★★★★
- まとめ ★★★★
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