この記事のもくじ
説明書を読んだ気になっても頭に入っていない
ということもよくある話で。
組み直しましょう。自作沼の中へ。行ってみたいと思いませんか。ウフッフー。
Versa H18でファンレスのJ3160NHマシンを組みましたが、1から組み直す事になったので反省の意味を込めて紹介します。
何度自作しても、新パーツにテンション上がって好きなように組む→後で何かしら間違いに気づく→組み直しというループは避けられない人間のサガかもしれません。人に頼まれて自作マシンを組むときは非常に冷静になるのですが……。
Versa H18にケースファンを付けられるだけ付ける
低消費電力PCとして使う予定だったJ3160NHのマシンですが、NAS運用することもあり、ケースファンを限界数取り付けて、ゆるゆるとフル空冷をすることにしました。
そのまんまだとケースに標準付属の1つだけで十分冷えているのですが、3.5インチHDDを2個取り付けることもありより冷却パワーを欲しくなったわけです。
Versa H18に付けられるファン数について
- フロント:120mmファンx3 か 140mmファンx2
- リア:120mmファンx1(標準装備)
- トップ:120mmファンx1 か 140mmファンx1
というわけで、120mmか140mmのファンが4~5個搭載できます。
140mmファン好きの私としては、フロントに140mmファンx2、トップに140mmファンx1を取り付け、リアは元々付いていた120mmファンx1(これは140mmに交換不可)、合計4個にします。
Novonestの140mmファン緑LED 1,980円を買う
ファンには毎度愛用のNovonestのファンを買いました。5個セットで1,980円でした。緑色に発光します。
*生産終了*
これは非発光のファンより安く、120mmファン3個セットよりも安かったです。赤5個セットは2,980円もするので、緑は不人気の模様。
地球に優しい緑色、財布にも優しい緑色ということで購入しました。
今はなくなってしまったので代替品↓です。
オウルテック ファンPWM信号4分岐ケーブル 390円を買う
マザーボードにはCPU用とSoC用ファンの2個のピンしかないので、分岐ケーブルを買いました。
これで4つまでのファンを制御できます。この分岐ケーブルにはペリフェラル4ピンコネクタが付いているので、電源を1個つなげれば4つのファンが動くため、1個ずつ電源を確保する必要はないので便利です。
ただ、4個を豪快にまとめて制御するので、1個ずつ回転を制御したい場合はファンコン買いましょう。
というわけで……。
追記:結局、ファン全開になるのでファンコンを取り付けました。
ファンが届く
やってきましたnovonestのファン。いきなり箱がスレてます。
ていうかロゴがupHereやん。同じブランドなのか?
中には5個の140mmファンがぎっちり詰まっています。厚みは25mmです。
1個はこんな感じです。ちなみに↓の写真の面が排気側です。
普通のファンだとサイド面にファンの回転方向と空気の給排気方向を示す矢印がついているのですが、これには付いていません。玄人仕様です。
ファン以外には、タッピングネジとファンのネジ穴付近に貼る防振ゴムシートが入っています。
たくさん入っているのはイイのですが、これもなんか薄汚れています。
拭けばいのですけどね。
ファンの取付に四苦八苦する
当初のケースの中身
下記の感じです。配線が少ない割に小汚いです。
フロントファンを取り付けるためにフロントカバーを外しています。
また、このSSDの位置に注目しておいてください。ケース内側に取り付けています。
失敗1:フロントファン取り付けで四苦八苦
最初は下記の感じでファンをフロントカバー側、ケースの外側に取り付けていました。
ファンをケースの内側に取り付けるとSSDに干渉するためです。
しかし、これだとファンがフロントスイッチ基板部分にファンが干渉してフロントカバーがはまりませんでした。
スイッチ基板のUSB3.0ケーブルやらの取り回しを変えたり、USBとサウンドのケーブルの位置をずらしたとりと色々しましたが、どーしてもファンとフロントパネル基盤が接触します。
140mmファンが大きいのかと試しに120mmファンを合わせてみましたがこれも基盤と接触事故です。かといって、ケース内に収めようとするとSSDと接触するので二律背反のアンビバレンツです。
失敗2でわかりますが、本来ケースの内側にファンを取り付けるべきなのですが、SSDを間違えてケース内側に取り付けていたのでSSDとファンがお互いに干渉していたのでした。失敗2を経てSSDをケース裏に設置すると問題なくファンがケース内側に設置できました。
失敗2:SSDをケース内側に取り付けていた
結局、SSDは正しくは下記のようにケース裏側に取り付けるのが正解でした。
↓裏側から見たところ。
読んだはずの説明書でも、ストレージは裏側に取り付けるよう指示されていました。読んだつもりでも頭に入ってないですね~。注意散漫です。
言い訳:でも、ケース内側に”SSD”って刻印されてあったので、つい内側に取り付けてしまいました……。
結局……
ファンとストレージを全部取っ払って、裏側ストレージ取付→ケース内側にフロントファン取付という順番でやり直し成功です。
ストレージを取り付けないとケースファンが邪魔でネジが締められなくなるのでこの順番でないとダメです。
失敗3:フロントファンのPINケーブルが垂れ下がる
これで完成……と思っていましたが、よくよく見るとフロントファンのPINケーブルとペリフェラル電源のコネクターがだらーんと垂れ下がってファンに巻き込みそうになっていました。というわけで、ファンのケーブル類が下記の矢印方向に出るようにして、ケースの隙間から裏側に通して巻き込まないように取り付け直しました。
注意:トップファンとマザーボードのクリアランスが厳しい
また、トップ面(上面)のファンを排気ファンにするつもりだったのですが、向きを間違えて吸気ファンになっていたのでこれも取り付け直しました。
このトップファン取り付け時の注意点として、トップ面のマザーボードとファンのクリアランスの問題があります。今回チョイスしたファンの厚さは25mmで、マザーボードにギリギリ接触します。
というわけで、トップファン取り付け時には、マザーボードのコンデンサーなどを押し潰さないよう注意して取り付けるか、マザーボードを取り付ける前に上面ファンを取り付ける必要(こっちの方がヨシ)があります。
失敗ラスト : このケースは電源ケーブルの配線を全部裏面に持ってこられるということに気づいていなかった(アホ)
ここまで組み直してようやく、このケースは見えない部分にストレージと電源ケーブルをまとめられるようになっていることに気づきました。
ケース内に仕切り板を設けてエリアを表裏に分けているんだなぁ、ということにようやく気づいた私でした。
マザー2のフォーサイドとムーンサイドの関係ですね(どちらも裏はぐちゃぐちゃ)。
そして完成
結局、フロントパネルのケーブルなども取り回し直し、コードチューブでまとめた結果が下の写真です。
スッキリしました。自分の自作史上一番キレイなケーブル取り回しとなりました。
冷却方向は、前方吸気・後方排気という往年のヤマハTZR250(3MA)をモチーフとしたものです。嘘です。
このレイアウトにしたことで、マザーボードやアダプター電源基盤部分にまんべんなく風が当たりつつ、マザーボード付近で熱くなった熱を吸い出してくれる……といいなあ。
実際どういう風の流れになっているかはわかりませんが……。
まとめ
このケースで時間ロスせずにパーツを取り付けていくやり方としては、下記が正解ですね。
- マザーボードorトップファン取付
- 電源取付
- ここでストレージやケースファンの位置関係を確認
- ストレージを裏側に取付
- ファン取付(向きに注意しながら)
- 裏配線する
次回は電源を付けると緑のファンがどんな感じに光るのか、CPUの温度はどれくらいまで下がったのか、省電力がコンセプトだったのに消費電力量がどんだけ増えたのかを検証していきます。
検証して電気代が倍になった話が↓
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