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黄昏のWindows 10 mobileを使い始めました
NuAns NEOを買いまして、載っているOSはWindows 10 mobile。
このOS、最新のバージョン1709でも2019年12月10日までのサポート。後一年ちょいで終わりです。
黄昏の刻を迎えつつあるOSなわけです。2015年11月16日にリリースされたばかりのOSなのにどうしてこうなった。
Windows 10 mobile インプレッション
基本な使い方については、iOSやAndroidを使い慣れている人ならすぐ馴染めるスタイルです。
変わっているのはアイコンがタイルになっていて、サイズが大中小で可変できることと、アプリによってタイルの中身が逐次変更されることでしょうか。
ただし、電池持ちが気になるので勝手に更新しないでもらいたいのと、えっちな画像を保管しているとフォトにそれがサムネイル表示されて困るリスクがあります。
Windowsの眷属らしく、Officeスイートがインストールされています。最近のiOS、Androidでも無料で用意されていますけれど。
Edgeも付いていて、Windows 10らしさを随所に感じます。他OSにEdgeも用意されていますが……。
LINEやTwitterもあります。他OS(以下略)
Windows 10 mobileのいいところ
色々考えても他OSでも間に合うよというところがあるWindows 10 mobileですが、独自のいいところがないか探してみました。
- 本家Windows 10のプリインストールアプリと同じ名前のアプリが入っているのでわかりやすい。
- PC版のWindowsストアでモバイル版アプリも探せる。
- ファイル構造がエクスプローラーで確認しやすい。
- OSがコンパクトなのか、ストレージの初期空き容量が大きい(16.0GBで13.5GB空き)。
- 動きがサクサクしていて軽め。
- 外部ディスプレイに映してデスクトップPCのようにスマホを使えるContinuum機能。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー、当たり障りのないところしか出てない。
Windows 10 mobileの惜しいところ
逆にこれがあれば独自性が出たのに、という惜しいところです。
- ドメイン参加ができない
→ドメイン管理している会社だと、設定したドメインに参加可能なPCだけがネットワーク参加できます。
ということで法人向けPCのOSはドメイン参加できるWindows 10 Proばかりなのです。
Windows 10 mobileもドメイン参加ができれば、軽量Windowsモバイル端末としてIoTのこの時代、会社内で色々使い途が出てきたと思いますのに。 - Excelマクロが実行できない。
→Windows 10 互換ということで簡単なマクロでも実行できれば、小売や工場現場で在庫管理や生産管理ツールで使えたかも。
OneDriveやサーバーを通しての閲覧だけであれば、AndroidやiOSで同じことができてしまいますため。 - とにかく使えるアプリがない。
→多少OSやハードにアラがあってもソフトウェアが充実していればなんとかなりますが、肝心の(使える)アプリが少ない。
特にGoogle系のアプリがないのが痛いです。iOSでも宿敵Google系のアプリがあるのに残念です。
MSは土下座してでも、せめてChrome、できればMap、Gmail他をストアに準備してもらうべきだったのでわ。
マイクロソフトのぶれた方針とモバイル端末の性能向上に翻弄されたOS
最初はマイクロソフトはこのWindows 10 mobile + Officeでビジネスモバイル需要の囲い込みを行うつもりかと思いましたが、Windows 10 mobileのリリース前後にiOS、AndroidでのOffice無料版のリリースも行われています。
モバイルOSに無料Officeを配布し、Office 365のサブスクリプションへ誘導して利益を出そうとする戦略方向と、MSのWindows 10 mobile戦略方向がバッティングして結局Windows 10 mobileの位置づけが中途半端になってしまった感があります。
結局、全モバイルOSへの無料Office配布でWindows 10 mobileのスタート地点はiOS、Androidと同じ地点か後ろになってしまったので、iOSやAndroidで人気の質の高いアプリ・ゲームを呼び込むなど、後発なのでそういう部分に金を強力にかけないといけなかったのだと思いますが、それをせずに自然消滅するような諦めの方向に行ってしまったのが残念です。
が、このままWindows 10 mobileを進めても今のところは完全にWindows 10 とシンクロできない(ドメイン参加や重いアプリ、VBAマクロなど)のとモバイル端末の性能向上が著しいので、ユーザーとしてはどうせならモバイルサイズの端末で本物のWindows 10が動くもの(Surface Goなど)をいずれチョイスすることになったでしょうから、ここに力を入れても今度はWindows 10本体とバッティングして早晩ポジションがなくなり今と同じ道をたどったのかもしれません。
次回予告
次回は それでもW10Mアプリを入れたんじゃい の巻です。
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