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日産の最高級ミニバン・エルグランド執念の仕様向上
E50型はミニバンマーケットを作り上げた無双カー。
E51型は最初3.5Lしかなく割高+おとなしめの外観で、周到にエルグランドのネガ潰しをしたトヨタのお得意後出しカー・アルファードにコテンパンにやられました。
3代目E52型は走行性能はセダンライクで文句のつけようがないのですが、幅のワイドさ故に車高が低く見えてしまい(実際は1815mmと結構ある)、かつ初期型の3列目がスライドせず荷室がフル乗車時に使い物にならなかった(実体験)のでまたしても敗北。ついでにシャシー共用した北米ミニバンクエストも大コケして終了。グローバル化の典型的な失敗例です。
噂では、E51型を正当進化させた別のE52型があったそうですが、クエストとの共用を強要されてボツになってしまったとかなんとか……。それで今のE52型は没E52型の開発費も回収しないといけないらしいです。あくまで噂です。
と初代以外負けっぱなしのエルグランドですが、今回のマイナーチェンジで大幅に安全・快適装備が強化されました。
強化された安全・快適装備
主なものは下記です。
- インテリジェントクルーズコントロール(250XG除く全車)
- インテリジェントLI(車線逸脱装置)
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 前後踏み間違い衝突防止アシストシステム
- ハイビームアシスト
特に魅力的なのは今まで高い3.5Lにしか付けられなかったインテリクルコン関係です。ほぼプロパイロット的な装備(追従クルコン、車線維持システム)が250XG以外標準装備です。セレナのようにプロパイロットはメーカーオプションで+20万円ということもなく定価へ込みで好感が持てます。
また、メーカーオプションナビを付けないと使えない装備はアラウンドビューモニターだけというのもまあまあ良心的です。クルコンなど全込みでメーカーオプションになっている車もあったりするため。
しかし、どーせなら250XG(下記の白いやつ)にもインテリクルコン付けてほしかったですわ。プレーンな日産車的デザインだと思いますため。安いし。
気になる価格上昇幅
日産 E52エルグランド 2018/12 MC前後の価格 | ||||
グレード | MC前価格 | MC後価格 | 差額 | |
250XG 2WD | ¥3,213,000 | → | ¥3,318,840 | ¥105,840 |
250Highway STAR S 2WD | ¥3,395,520 | → | ¥3,531,600 | ¥136,080 |
350Highway STAR S 2WD | ¥4,125,600 | → | ¥4,261,680 | ¥136,080 |
250XG 4WD | ¥3,504,600 | → | ¥3,610,440 | ¥105,840 |
250Highway STAR S 4WD | ¥3,687,120 | → | ¥3,823,200 | ¥136,080 |
350Highway STAR S 4WD | ¥4,417,200 | → | ¥4,553,280 | ¥136,080 |
インテリクルコンのない250XGは\105,840高、他は\136,080円高と統一されています。色々標準装備になってこれだけの上げ幅だと良心的ですね。車両価格自体は高いですが。
これで期待すること
対抗車のアルファード・ヴェルファイアが3代目になり、私には理解しがたいデザインになってしまったので、このマイナーチェンジで相対的に落ち着いたデザインに見えるようになったエルグランドに多少巻き返してもらいたいものです。ここで踏ん張らないと4代目E53型が出せないでしょうし。
それにしても、これらの装備が付くのが2年くらい遅い気もしますが、カルロス・ビーン氏がいたせいでずぅっと国内投資はダメだったのでしょうか。ルノーとのアライ(以下略
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