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日産ノート Xグレード NA 1.2Lのインプレッション

日産
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2017年9月MCモデルのE12ノート Xに乗りました

機会があり、ノートのXモデルに乗りました。

ノートのパワートレインは下記3種類です。

  • 爆売れのe-power リーフと同じEM57モーター
  • パワーと燃費のDIG-Sスーパーチャージャー付き3気筒1.2L
  • 自然吸気のみの3気筒1.2L

今回は一番下の1.2L NA。これまでe-powerとスーパーチャージャーは乗ったことがありますが、自然吸気NAは初めてです。HR12DEはK13マーチ以来です。

1.2L NAは馬力が79ps/6000rpm、トルクが10.8kg/4400rpmと軽自動車ターボに毛が生えたスペックで、にもかかわらず車重は1.1トン前後あるので大丈夫かなこれと心配しました。e-power車に何度も乗っている身からするとなおさらです。

この1.2L NAには、メダリストグレードもあり、追従クルコンを付けられるのですがこの性能でまともに追従するのか心配でした。

乗るまでは、ですが。

乗り込んでみます 前席編

内装は中の下

メーカーOPナビ付きのためか、ステアリングにはXグレードでもオーディオスイッチがついています。

それ以外は安い質感のプラ内装です。新型デイズには完全に負けています。

DIG-Sなどはフロントのインパネがピアノブラックになっていますが、そっちはホコリや傷が気になるのと、逆にそこだけ目立って安っぽいのでこれはこれで安いなりに統一されていてありです。

助手席の収納はグローブボックスと広めの車検証入れがあり、収納力は高いです。

シート調整は相変わらずイマイチ

シートはMC後の白い装飾のついたシートです。黒一色でゲンナリした初期型DIG-Sとはかなり違います。

シートポジションを合わせますが、シートリフターは相変わらず座面調整だけでイラッとします。ステアリング調整はチルト上下のみ。最小限です。

シートは硬めです。腰痛にはなりませんでしたが、もうちょい座面が長いほうが好みです。

乗り込んでみます 後席編

後席は白いアクセントがあっていいアクセントになっています。

フロントシートで身長170cmの私がちょうどいいポジションを取った時のリアの足元がこちら。

大人も余裕で座ることができます。

後席シートベルトは最近では当たり前ですが、真ん中は3点式シートベルトになっていて安全です。

写真には取り忘れましたがラゲッジルームはサイズ十分。

4人の旅行カバンなら余裕で乗ります。このあたり軽自動車とは車格が違います。

走ってみる

1.2L NA果たして走るのか!?

車は27619km走行のまあまあ走っているものです。タイヤはブリヂストンエコピアEP150。

インテリジェントキーなので、ハンドル左についているプッシュボタンを押してエンジンスタートします。ワイパーのレバーに隠れて見にくいです。

こわごわとアクセルを踏むと、グッと押し出すトルク感があり予想外に好感触。軽自動車ではギクシャクするという評判の副変速機付きCVTのネガ感も感じず、力強く加速してくれます。

初期型DIG-Sの走り出しや加速ではあまりトルク感を感じませんでしたが、改良されたのか、1.2LNAの味付けがそうなっているのか、力強くスイスイ走ります。

ステアリングも若干重めで良いです。低速域ではもう少し軽いのがいいという人も出そうですが、個人的にはこの味付けは好み。

騒音は普通レベル。エンジンノイズはうまく遮音されていて3気筒らしさは感じません。ロードノイズは若干大きめです。

乗り心地は日産のコンパクトカーによくある足が固い感じ。段差の衝撃は細かく拾ってくれます。ふわっとした柔らかい足ではないです。

ネガな点としては、低速でゆっくり加速しようとアクセルをじわっと踏んでいくとガクガクゴロゴロした感じが足に伝わってきます。このあたりが3気筒のネガなのかな?と思います。

高速では120km/h区間でも余裕で走り切る

よく走りますが、一般道スペシャルじゃないだろうかと疑念を持ちながら高速道路に入りました。新東名の120km/h区間です。

軽自動車のようにエンジンが回るだけで走らないんじゃないかと心配しましたが、トルク感を伴って加速してくれ、意外に120km/hまですんなり出ました。もうちょっとの速度域まで余裕がある感じです。

高速道路で追い越しなどで加速したい時に踏み込むと、一瞬間をおいた後、エンジン回転を上げて加速を始めるのは低排気量+CVT車らしいといえばらしいですが、そもそもATでも同様なキックダウンがありますし、MTだと加速前にギアを落とす作業が入るので、自分でやるか機械がやるのを待つかの話ですので特性を知って事前に踏んでおけば問題ありません。

高速道路だと安定志向の重めハンドリングと相まってピッシリまっすぐ走ります。横風が強い高速道路の橋の上でも関係なしです。

風切り音、エンジン音もかなり抑えられていて、望外にクルーズしやすい車です。内装は安っぽいですが、走りの部分はしっかり作ってある車ですね。

さらに、Xグレードでも2017年の9月MCでオートライトが標準装備となり便利でした。自動ブレーキ、車線逸脱警報、オートライトと、内装以外はしっかりしている車です。

ちなみに高速160km、下道40kmで燃費は17.3km/Lでした。e-powerとの差額を考えるとこっちもありかな?

ラゲッジルームランプがない!

一通り満足して車から降りるときに困ったのがココ。

マップランプまでしか付いていないので、夜だと荷室がなんにも見えません。

ラゲッジ内のカバンから小物を取り出そうとすると暗すぎました。

不評だったのか2018年に改良された現行型では標準装備になりました。

*2020年7月現在、ガソリンタイプのノートは終売となりました。

ライバルのホンダ・フィットと比べると

この車、このグレードで152万円です。

ライバルと思われるホンダのフィットは13G Fが143万円から。フィットはエアコンがフルオートで自動ブレーキレス。自動ブレーキ付けると153万円でほぼ同じ価格です。

ただフィットのエンジンは4気筒1.3Lで100馬力。となるとノートの3気筒1.2Lは気筒数、排気量、スペックで訴求力が弱い気がします。あと5万円くらい安いといいのですけれど。

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