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Ryzen 3000シリーズのG付きモデルが発表されましたが

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オデコまでベールを脱いだ第3世代のRyzen

前回の記事で紹介したAMD 第3世代のRyzen、半分くらいベールを脱ぐ、の巻。

AMD 第3世代のRyzen、半分くらいベールを脱ぐ
半分くらいベールを脱いだ3rd Generation Ryzen 1月くらいからRyzen2000シリーズやAthlon 200GEシリーズを始めとするAMD CPUのコスパの良さと、対するインテルのCPU品薄+割高でAMDの快進撃が続いて...

あれから進展があり、一番知りたいG付きモデルのスペックが発表されました。ついでにハイエンドの3950Xの情報も出ました。もうオデコまでベールを脱いでいる感じです。

Ryzenの世代ごとのコードネームなど

ここでおさらいですが、Ryzenのアーキテクチャー名とプロセスと商品ナンバーとコードネームを世代ごとに振り返ってみたいと思います。

世代 アーキテクチャー プロセス 商品ナンバー コードネーム
1st Gen Ryzen Zen 14nm Ryzen 1000 Summit Ridge
2nd Gen Ryzen Zen+ 12nm Ryzen 2000 Pinnacle Ridge
3rd Gen Ryzen Zen2 7nm Ryzen 3000 Matisse

今までA12などから続いていたBristol Ridgeなどのリッジシリーズで来ていたコードネームが、Ryzen 3000番台でコロッと代わり、Matisse(マティス)になっています。

マティスといえば、韓国の大宇自動車が作っていた小型車マティスが思い浮かびます。

この流れを受けて次はGM大宇のスパークとかマリブとかになるかと思いましたが、そもそもこのクルマのスペルはMatizなので違いました。

こっちの絵を書いた画家のアンリ・マティスの方とスペルが同じです。


*よーじやのイラストではない。

すでにリリースされているノート向けの3000Hシリーズ(でもアーキテクチャーはZen+)のコードネームがPicasso(ピカソ)になっていたり、次がRenoir(ルノワール)だったり、Vermeer(フェルメール)だったりするので、このヨーロッパ画家命名シリーズは続くのでしょうか。次はMonetとかManetとか。

3950XとG付きモデルを加えたスペック一覧

さて閑話休題。新シリーズの今回発表されたプロセッサのスペックを表にしました。

日本円価格は1ドル=110円で計算。今108円台ですが、なんかいつもレートよりチョット高めの値付けなので110円にしました。

モデル名 コア/スレッド/GPU TDP キャッシュ 価格 日本円 発売予定日
Ryzen9 3950X 16/32 105W 72MB $749 \82,390 2019/09/XX
Ryzen9 3900X 12/24 105W 70MB $499 \54,890 2019/07/07
Ryzen7 3800X 8/16 105W 36MB $399 \43,890 2019/07/07
Ryzen7 3700X 8/16 65W 36MB $329 \36,190 2019/07/07
Ryzen5 3600X 6/12 95W 36MB $249 \27,390 2019/07/07
Ryzen5 3600 6/12 65W 35MB $199 \21,890 2019/07/07
Ryzen5 3400G 4/8/11 65W 6MB $149 \16,390 2019/07/07
Ryzen3 3200G 4/4/8 65W 6MB $99 \10,890 2019/07/07

さて、皆さんお気づきだと思いますが、Ryzen5 3400Gと3200Gのキャッシュメモリのスペックが現行2400G/2200Gと変わりません。このふたつはZen2ではなく、CPU部分をZen 14nmからZen+ 12nmアーキテクチャーに置き換えたものの模様。

  • CPUはZen+になったことと、クロックが向上したことで20%ほど性能向上。
  • GPUはVegaコアのままでもクロックが15%ほどアップしているのでこちらも性能向上。

これでTDP35Wだったら良かったのですが、65WのままなのでZen2のGシリーズが出るまで待ちたいところです。付いてくるクーラーは95W対応のものにグレードアップされているようですが、正直微妙ですね……。

Zen2とZen+の違い

で、Gシリーズ以外のRyzenが移行したZen2とZen+の違いですが、12nmと7nmでプロセスが違うということ以外に色々改善されていて、IPC(クロック当たり処理能力)は+15%ということです。

私の理解できる範疇でのZen2改善範囲

  1. L3キャッシュを増量(L1、L2メモリよりは遅いがメインメモリよりは早い)
  2. 分岐予測ロジックを改造しミス率改善(次の処理の予測をミスすると待ち時間が多く発生する)
  3. AVXという浮動小数点処理ユニットが128ビット→256ビットかつ2サイクル→1サイクルで処理可能へ

他にも変更ありますが、難しくて間違えた説明してもアレなので省略します。

みなさんでチェックお願いします!!!

あとはAthlon300GEシリーズだけ

これで7月7日のmatisseは全部なのでしょうか。それとも貧乏ジサカー向けのAthlon300GEシリーズが隠し玉で用意されているのでしょうか!?

と煽りつつ、マイナーチェンジ程度に終わった3400Gと3200Gを見ると、まあ、新しいAthlonはね、このタイミングではね、出ないでしょうね。出ても2020年ごろでしょうね。

とか思っていたら、某社のBIOSアップデートによる対応CPU一覧にAthlon 300GE系が出ていたそうです。早くない?
→後で消されたそうです 2019/08

→3000GEというクロック倍率フリーですが14nmのZenのままなのに7,000円前後という謎強気値付けのCPUが出ています。なんだこれ。2020/02

→Ryzen3 4100がボトム値段になりました。これとGT710でええやん。2023/06

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