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ややこしい車用語の基礎知識

クルマ
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納車される/納車する

新車を納車しました!とは最近よくある間違い。

納○とは、納められる受け身の言葉であって自分が納めるものではない。

例えば、わしが会社で商社からパソコンを買ったとき。

わし「パソコンが納品されました、ハンコください。」

ならわかるが、

わし「パソコン納品しました、ハンコください」

だとわしがパソコンを誰に売ったのだ?と受け取られてしまう。

どーしても、納車しました、と言いたいのなら、

わし「昨日、ディーラーマンが私の新車を納車しました」

と納車した人を書かないと、自分が誰かに納車したことになる。

そう書くより、新車が納車されたと書いた方がスマートなのは言うまでもない。

燃費が良い/悪い/高い/安い

燃費を燃料消費率と取るか、燃料費と取るかで意味が変わってくる言葉。

燃費が良い、悪いの場合は燃料消費率、高い安いの場合は燃料費となる。

よって、下記の関係となる。

  • 燃費が良い=燃費が安い
  • 燃費が悪い=燃費が高い

某有名誌で、燃費の良い車のレビューで燃費が高いと書いてあってそっと本を閉じた。

ギア比が高い/低い ギアが高い/低い

ここで言うギア比は変速機構(多段ATやCVT)とタイヤ回転数の比率、ギアは今入っているギアはギアポジション、1速2速や、ローレンジ、スポーツレンジのことを指す。

 

ギア比が高い状態、例えばギア比が5の場合は、変速機構が5回転する間にタイヤが1回転する。

発進や急加速など、力、いわいるトルクが必要な状態である。

この時、ギアは1速などの低い状態となる。

 

ギア比が低い状態、例えば0.5のときは変速機構が1回転するとタイヤが2回転する。

これは車が十分なトルクを得て、スピードに乗った状態で巡航をする場合となる。

この時、ギアは6速などの高い状態となる。

 

よって、下記の関係となる。

  • ギア比が高い≒ギアが低い
  • ギア比が低い≒ギアが高い

ギア比もギアポジションでも、ハイギアード(ハイギア)、ローギアード(ローギア)という言葉を使うので頭がごちゃごちゃになるので注意されたい。

トランスミッション関係

ミッション車

年を召した方がよくMT車をミッション車と言うが、EV以外はトランスミッション(変速機構)が載った車である。マニュアル車が正しい。

  • MT = マニュアル・トランスミッション
  • AT = オートマチック・トランスミッション
  • CVT = コンティニュリアス・バリアブル・トランスミッション
  • DCT = デュアル・クラッチ・トランスミッション

ちなみに今の所、EVはトランスミッションではなく減速機(リデューサー)がついているのだが、いずれ変速機が付くかもしれない。

トルコン車

またも年を召した方が自動変速機を積んだ車をトルコン車と言うが、トルコンはトルクコンバーターのことで、現在は変速機構の一部、流体クラッチとして使われているので正確な表現ではない。

また、ハイブリッド車はほぼ自動変速するが、トルコンは付いておらず、流体クラッチの代わりをモーターが担うのでトルコン車ではない。例えば下記(除くロボタイズドマニュアル車とそれに準じるHEV車)。

  • トヨタのTHS車
  • 日産の1モーター2クラッチ式ハイブリッド車
  • 日産のe-power車
  • ホンダのiDCD車
  • ホンダのiMMD(e:HEV)車

また、ホンダやスバルの初期のCVTはトルクコンバーターではなく電磁クラッチを使っていたので、これもトルコン車ではない。

余談だが、エンジン回転と加速の一体感、いわいるダイレクト感というものは電磁クラッチ式のほうが高いが、極低速時の扱いやすさ、耐久性でトルクコンバーターに代わった。

だいたい、ATはMTに比べて踏み込んだときのダイレクト感が乏しい……というのはトルコンの機構上の問題、流体クラッチで物理的につながっていないため、踏み込むとまずエンジン回転数だけがぐわっと上がって、タイムラグを置いて加速し始めるズレが起きるためである。

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