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V37スカイラインがマイナーチェンジしました
ベンツの2.0Lターボがなくなったとか、手放し運転できるようになったとか、Vモーショングリルが付いたとかいろいろありますが、祝日産マーク復活!
国内市場を軽視していたという日産社長の弁もあるので、このスカイラインが国内ラインナップ復活の狼煙だと思いたいです。
で、肝心のスタイルですがやや野暮ったさがあるフロントマスクが昔のスカイラインっぽくて個人的には好きです。
サイドは特に変わっていません。FRセダンの王道なスタイルです。サイドウィンドウの下端が水平基調で、後席の明るさ・視界もしっかり確保されている良いデザインだと思います。
ただ、最近の日産高級車のリアウィンドウ後端のウネウネと下に下ろす造形はちょっとイマイチ。昔の直線で折り返す処理のほうが良かったです。
リアは4灯テールも復活し、エンジンはツインターボ、そして400Rという懐かしのネーミングのグレードも出ていて日産ファンの琴線に触れるMCとなっています。
マイナス点は、2.0Lターボがなくなったので自動車税が最低でも5万円台になるところでしょうか。
ラインナップと価格
ラインナップはハイブリッドGTと新開発のVRツインターボエンジン搭載のGT、そして400Rとシンプルです。
価格は427万円~605万円です。
うむ、買えん!
ご愛読ありがとうございました。
というわけにもいかないので、エンジン比較してみました。
エンジン比較
HYBRID | V6 TURBO | 400R | |
型式 | VQ35HR V6 | VR30DDTT V6 | VR30DDTT V6 |
ボアxストローク | 95.5×81.4 | 86.0×86.0 | 86.0×86.0 |
排気量 | 3,498cc | 2,997cc | 2,997cc |
圧縮比 | 10.6 | 10.3 | 10.3 |
馬力 | 306PS/6800rpm | 304PS/6400rpm | 405PS/6400rpm |
トルク | 35.7kgf/5,000rpm | 40.8kgf/ 1,600-5,200rpm |
48.4kgf/ 1,600-5,200rpm |
JC08燃費 | 14.4km/L | ||
WLTC 市街地 | – | 6.2km/L | 6.5km/L |
WLTC 郊外 | – | 10.6km/K | 10.6km/L |
WLTC 高速道路 | – | 12.9km/L | 12.5km/L |
WLTC 総合 | – | 10.0km/L | 10.0km/L |
注目点1:ノーマルVR30DDTTと400Rのエンジン基本仕様が変わらない
ボア・ストローク、圧縮比変わらずです。燃料はもちろんどちらもハイオク。
唯一のスペック上の違いとしては、400Rの7ATの減速比がやや加速向きになっているだけ。
ということでターボの過給圧を上げて+100馬力している模様です。
注目点2:ノーマルVR30DDTTと400Rの燃費が変わらない
100馬力違うのにどっちもWLTC総合10.0km/Lです。意味がわかりません。
これが新エンジンの威力なのでしょうか!?
WLTCでこれなので、どちらも実燃費9.0~11.0km/Lくらいは行くでしょうから、400Rを買う層も増えるのではないでしょうか。
注目点3:HYBRID搭載のVQ35HRの存在意義は?
排気量が多いですが、VR30DDTTと比べると馬力は拮抗、トルクは負けているVQ35HRです。
モーターを組み合わせてもJC08燃費14.4km/Lということで、もともとJC08で16.0km/Lほどあったカタログ燃費が今回下がった理由がよくわかりませんが、WLTCはおそらく12.0km/Lほどだと思われ、燃費面のアドバンテージもあまりなさそうです。
が、このエンジンを搭載したHYBRIDグレードのみにしかプロパイロット2.0が付けられません!!!
モーターのほう電子制御がしやすいのでしょうが、これには正直ちょっとがっかりです。
とはいえ、他のグレードにはプロパイロットではないですが、インテリジェントクルーズコントロールと車線保持機能が標準で付いているので、どーしても高速道路で自動で車線変更したい方以外は問題ないかと思います。
あ、あと4WDはHYBRIDだけでした。
私のオススメグレード
- V6 TURBO GT 4,274,640円
安い- ナビもインテリクルコンも付いている。
- シートがファブリックと合成皮革で手入れが楽
- タイヤが17インチでちょうど良さそう
本革シートやメモリーパワーシート、電動ランバーサポート付きのType Pの4,554,360円も良いのですが、タイヤが18インチになって交換費用が高くつきそうなのと本革シートなので手入れに気を遣いそうです。
実際皮算用してみた記事はこちら。
ちなみに400Rとは
もともとはR33のニスモカスタムです。製作コンセプトについては詳しくは下記の後半部分が詳しいです。例によってベストカーの記事ですが、後半の開発ドライバーの方の説明は参考になります。
個人的な400Rのイメージとしては、グランツーリスモ4のジャパニーズ90ナントカレースのプレゼントカーでもらったものの、その段階ではなんとも微妙なパワーで置物にしていたのですが(失礼)、実車は相当スパルタンな逸品の模様。
今まで海外で出ていたスポーツグレードのIPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)系を頑なに国内で出さなかった日産ですが、400Rの名を冠するモデルを今回カタログに加えてくるとは、今後の展開も期待できます。
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