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我が家のフラッグシップカーのルークス生産出荷停止ですって
我が家のフラッグシップカーのルークスの生産が2021年12月3日以降停止だそうです。
広報発表によると、原因はエアバッグとシートベルトの試験結果の異常値のため社内安全試験をパスせず出荷停止。でも通常走行時の安全性は大丈夫です。とのことでよくわからんですね。で、気になるのは下記のJNCAP★5点との関係。
最高評価取ったのに衝突安全異常値!?また不正!?
また広報チューン車を提供したのか(R33 広報チューンで検索 この件いつまで言われるのか 笑)!?
とか言われていますが、ちょっと考えてみましょう。
JNCAPのクルマはどこから調達される?
これなんですが、nasva(自動車事故対策機構)のホームページのQ&Aを見ると下記です。
引用
Q:自動車アセスメントの対象となる車は、どのように調達されるのですか? A:ユーザーが実際に購入するように身分を明かして自動車販売店から購入しています。 ただし、自動車リサイクル法により匿名で自動車を購入することはできないので、自動車事故対策機構として購入しています。 なお、自動車製作者等からの評価の申し出により評価を実施する場合は、自動車製作者等から試験車両等の提供を受ける場合もあります。 試験車両については、不正改造の排除を目的に市場において販売されているものと同一の製造過程を経ていることを確認しています
ということで、試験車は日産や三菱からの提供車ではない、市場からの抜き取り車と考えられます。メーカー提供OKだと、今よりファイブスターだらけのクルマになりますでしょうね。
下記の記載もありますが、これが当てはまるのは予防安全性能テスト時でしょう。数年前に某メーカー車が自動ブレーキをテストし直していたのはこれだと思います。
なお、自動車製作者等からの評価の申し出により評価を実施する場合は、自動車製作者等から試験車両等の提供を受ける場合もあります。
そして今回の出荷停止の件
で、今回の件、広報を信用するのであれば、
シートベルトとエアバッグ
という部品に関する社内衝突試験データの異常ということです。で、
通常走行時の安全性には問題ない
という発表から考えられるのは、JNCAPの基準は満たしているが、それより厳しいであろう社内の基準を満たしていないということ、です。問題としては下記が考えられます。
シートベルトのプリテンショナー、ロードリミッターの問題
- 追突したりされたりして、衝撃がかかったときにシートベルトを巻取り、乗員を固定するのがプリテンショナー。
- 一般的に、その後シートベルトを緩めて衝撃を緩めるのがロードリミッター。
これらの力が強かったり弱かったり、作動開始タイミングが早かったり遅かったりして、乗員に社内基準以上のダメージが行く可能性。
エアバッグが早く/遅く開く問題
上記と同様に各種エアバッグが早く/遅く開いて、乗員に社内基準以上のダメージが行く可能性。
となります。
というわけで
★5点の防御力はあるけれども、最初に決めた防御力より低いやん、何がどうしてどうなってんの、というのが今回の事象なんだと思います。
もし、★5点以下の防御力だったら、通常走行時の安全性には問題ないという発表はしないでしょう。
日産側の試験装置の不具合の可能性もあるということですが、同じ試験装置を用いているであろう他の日産車で不具合が出ていないみたいなので、やはりルークス系固有のものだと思われます。
部品の問題なのか設定の交差を広く取りすぎたのか作動センサーの問題なのか、早く解決して経緯をはっきりさせてもらいたいものですね~。
特にオーナーとしては~。
2022年2月4日 生産再開
エアバッグの位置調整リコール+ニーエアバッグの追加だそうです。
全グレードにニーエアバッグが付くのはよい対策だと思いますが、ハンドル下の収納がなくなるので注意です。
またプレスリリースを信頼するのであれば、ボディ剛性とかの問題ではなくエアバッグの位置ということでしたね。ぶつかった時の位置・衝撃の強さの違いでエアバッグの位置がブレるのでデータがブレていた、というのであれば一応納得ではあります。
2020年12月以降の生産車が対応ということで、2020年8月のウチのは対象外でした。
……なんか2020年12月に改良リリースありましたっけね?
と思ったら、2020年12月17日にアーバンクロムや寒冷地仕様が追加されていました。このときになんかいじったわけですね。
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