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ワゴンR(MH34S) 静音計画1 : リアタイヤハウスに防音材を入れてみて効果を騒音計で検証

クルマ

ワゴンR(MH34S)コーナーはこちら

静音計画1(これ)
静音計画2
静音計画3
静音計画4

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きっかけはアルトエコ

この前の雨の日。

オートバックスでリアカメラを付けてもらいました。この件は完全にお任せなので紹介レスです。
で、その代車でアルトエコを出してもらいました。

R06Aエンジンと副変速機付きCVTとスズキの他の燃費向上技術のテストカーみたいな車で、MH34Sのパワートレインと共通です。

とはいえセダンとハイトワゴンで車格差があり色々差を感じましたが、一番ショックだったのはリアタイヤの遮音性でした。雨の日のMH34Sは後ろからジャージャー水跳ね音がしまして、窓が空いているのか勘違いしてしまうほどでしたが、アルトエコはそれより1段静かでした。MH34SがEランクとしたらアルトエコはDランク、デイズルークスはCランク、デュアリスはAランクでした(俺調べ)。

それにしても底辺グレードのFXとはいえうるさいです。

なぜーん

MH34SワゴンRは最近のスズキで著しい、軽量化が始まった最初の代のものでハイトワゴンとセダンの車格差があるのにMH34SワゴンR780kg(先代850kg)、アルトエコ710kgで差が70kgしかありません。そのため、MH34SワゴンRの燃費はいいのですが、遮音関係がワリを食っているものだと思います。

6代目のMH35Sは軽くなってもそのあたりちゃんとしていたので、スズキはMH34SでたっぷりNVHと重量の実験データを取ったものだと思います。

エーモンのナントカ計画を買う

対策のためエーモンの静音計画と音楽計画を購入しました。

エーモン 静音計画 ロードノイズ低減マット(L) \1,481

エーモン 音楽計画 吸音シート(10mm厚) 約500×500mm 2176 \838

合計 \2,319

これをリアフロアラゲッジの下とリアタイアハウスの中に貼り付けることにしました。

その他必要としたもの

両面テープ

はさみ

ペンチ *あると良い

ヘラ *あると良い

ワゴンRのリア周りの内装を分解する

タイヤハウスを覆っている内装をもぎ取る

事前準備

基本力技で取っていくのですが、ただ単にもぎ取ると色々と破壊されますので、事前手順を説明します。

  1. まずリアラゲッジの真ん中のカバーを取ります。
    ただはまっているだけなので、ウェザーストリップ(ドアやゲートを覆っているフチのゴム)をベリベリと無慈悲に引っ張って外した後、上下左右を広げながら上方向に引っ張ると外れます。この際、ウェザーストリップはリアゲート上の方までまとめて外しておきます。
  2. 続いては赤丸部分のリアのサイドステップ部分を上に外しておきます。

上記2点をやっておかないと、リアタイヤハウスの内装を外したときに最後引っかかってくれます。

本番

順番は下記画像参考。方法は左右ともに同じです。

  1. 白いピンが付いているので、それを折らないように外す。ボディ側にピンが残った場合はペンチなどで抜く。
  2. 内装のラゲッジフロア部分に黒いピンがあるので引っこ抜く。最近のCPUクーラーと同じような構造のピンです。
  3. ツメではまっているので押し曲げながら抜きます。
  4. 全部取れたら、前進方向に向けて引っ張ると取れます。

中身

左側

ガソリンタンクや給油口があるのである程度モノが詰まっています。
ラゲッジフロアのささやかな制震材が涙を誘います。

右側

巨大な空洞が空いています。
制震材が一枚貼ってある四角部分はもう外の鉄板です。
これでは盛大にノイズが入ってしまうのも頷けます。

防音シート・スポンジを貼る

ラゲッジフロア

まずラゲッジには静音計画 ロードノイズ低減マットをカットして敷きました。

前のカスタムで付けていたトランクバーを外し、マットをバーで挟み込んで上から押さえつける形で再度取り付けます。この上にはパンク修理キットのスポンジも乗るので、特別なにか貼り付けることはしませんでした。

タイヤハウスの中

右側の写真があればよかったのですが、熱中していたら写真を撮り忘れましたので左側のみ。

リアタイヤハウスの部分には切り取ったマットを貼り付けました。サイドには静音計画のスポンジ。

写真の左側は面積が狭いのでテキトーに貼っていますが、右側は面積が大きいのでいらない紙を押し込んで簡単に型紙を作ってそれに合わせて切り取り、貼り付けました。

静音計画のスポンジの粘着力は結構きついのでミスしないよう注意です。

内装を戻す

外す時と逆の方法で取り付けるとスムーズです。

  1. 4.の下の方にあるサイドステップ部分を取り付ける
  2. 4.の部分を取り付ける。ウェザーストリップの端と、内装のウェザーストリップ受け皿になっている部分をうまくはめて上下の位置を合わせておく。
  3. 3.の部分のツメを押し込む。
  4. 1.の部分の白いピンをボディ側の穴にはめていく。白いピンがボディに残っていないか確認注意。
  5. 2.の部分の黒いピンを刺す。黒いピンの真ん中を押し上げて差しやすくしておくと楽。
  6. 左右ともに取り付け完了したら、ラゲッジの真ん中カバーを取り付ける。
  7. ウェザーストリップを取り付けていく。ヘラなどで内装の中に押し込んでいくと楽。

以上で完了です。

騒音計で実測

フィーリング

さてウキウキで実走しました。

が。

なんとなく前からのノイズが目立つようになった=後ろのノイズが少なくなったかな、という感じです。劇的に静かになった感じはありません。また、晴天だったので水のジャージャー音はわかりませんでした。

騒音計で測りました

フィーリングだけだと上の4行で終わってしまうので、同じ区間を同じような加速でMAX 60km・回転数1500回転をキープするように走ってみました。その30秒間の記録が下記です。

スマホの騒音計だったので、騒音レベルがそもそも合っているのかは置いておいて、差を見ていただければ幸いです。
昔あった新車情報という番組のノイズ計測だと、軽自動車でも60db代だったよーな気がしますが……。

考察

  • 加速時の最大騒音は変わらない(85dbくらい)。これは前をやらなきゃダメそう。
  • 走っているとだいたい79~85dbを行き来する。
  • 大きな段差に乗ると90dbくらいの音がする。
  • グラフ的にMAX・MINは変わらないが、施工後、全体で平均的にdb値が下がっている。
  • リアロードノイズと小さな段差によるリアノイズの侵入が塞がれて、グラフ平均値が下がっているものと思われる。

結論

加速・段差乗り越え時のノイズボリュームは変わらないが、リアのロードノイズは軽減されているため平坦な道では-4dbほどの効果が確認できる。が、ノイズボリューム自体が大きいため、人間の実感としてそれらの効果を感じるかは微妙な差である。

まとめ

2319円+2時間くらいの手間を考えると納得できる効果だと思います。

雨の日乗ってみました。

今まで、窓が開いていたかな?と勘違いするほどのリアタイヤハウスからの水しぶきの音が激減しました。

雨の道路を普通に走っていた時に入ってきていたジャージャー音→なくなる。

水たまりにハマった時にタイヤハウスに水が当たるバシャ音→シャッくらいに激減。

これはおすすめです。

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