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デイズルークスとルークスの2台体制
スカイライン400Rかアリアを買おうと思っていたのですが、新型ルークスを買いました。ハハハ。
そのため2020年現在、我が家はルークスとデイズルークス体制となりました。
ルークスのグレードはGターボプロパイロットエディションです。デイズルークスはGターボ。どちらも2WD。
ちょうどいいので、色々比較していきたいと思います。
デイズルークスのインプレッションは下記です。
今回は室内効率色々比較
デイズルークスから、
同じ軽自動車とは思えないほどインフォテイメント系のシステムが進化し、
同じ軽自動車とは思えないほど動力性能・静粛性が進化し、
同じ価格帯のGターボとは思えないほど装備が進化し、
同じ寸法とは思えないほど室内効率が進化した
しかし重心・後席座面などデイズルークスのほうが優れている点もいくつかある
ルークスです。
今回はルークスとデイズルークスの室内効率関連を色々と見ていきます。
寸法図で見えるところから見ていく
まずは寸法図で見えるところから見ていきます。
ルークス
デイズルークス
気になるところは下記。
- 車高が5mm高くなった
- ホイールベースが65mm長くなった
- 前席シートから天井までのナナメ高さが30mm短くなった
- 前席シート長さが15mm短くなった
- 後席シート長さが5mm短くなった
後は上の寸法には出ていないですが、スライドドアの開口部が60mmほど広がっています。
と数字で見てみましたが、実際乗ってみてこの数字差を感じるのかどうか見ていきます。
実際に乗ってみて
ルークスに実際に乗ってみての、デイズルークスとの違いについての感想。
- シートポジションが高くなり見晴らしがミニバンぽくなった
- 前席シートの膝下が絶妙に短くて惜しい
- 後席シートの座面長さがスペック以上に短く感じる
- 荷室と後席のバランスが良くなった
- スライドドアが広く開くようになって子供とモノの出し入れが便利
それぞれ見ていきましょう。
1. シートポジションが高くなり見晴らしがミニバンぽくなった
前席のインパネ回りを見ていきます
ルークス
乗り込むと視点の高さを感じる、ミニバンライクな見晴らしです。
デイズルークス
乗り込むと、天井までの高さが気になります。逆に潜り込み感があってハイトワゴン的です。
とはいえ、写真が悪いので視点の高さ感がわかりませんね。
それぞれのステアリングのサイズから、ルークスのインパネのサイズが大きいことがわかるような気もしますが、やっぱりこの写真だけではわからん!
ということで、視点の高さがどこから来るのかを数字で見るため、色々実測してみました。
素人計測なのでご容赦を。
天井からインパネまでの高さを計測
ルークス 43cmくらい
デイズルークス 48cmくらい
5cmくらいインパネが上がっています。これが視覚的に高く感じさせる要因の一つですね。
となるとシートの高さも上がっているはず。
シートの高さを計測
閑話休題 : シートの高さ調整は座面のみで残念
シートを一番下にした状態と、上にした状態で比較しました。
とはいえ、ルークスもデイズルークスも座面だけが上下するダメダメちゃんなので大差はないです。
次期モデルではシート全体が上下する形式にしてもらうようにしていただきたい。
デイズルークスのいちばん下
デイズルークスのいちばん上
座面だけ上がっているのがわかるでしょうか。
腰へのシートの当たり具合が変わるので腰痛持ちには辛いです。
ルークスのシートいちばん下時といちばん上時の寸法
今回はフロアから座面サイドまでの高さを計測しました。
デイズルークスのシートいちばん下時といちばん上時
まとめ
- ルークスシートいちばん下 42cm
- ルークスシートいちばん上 44cm
- デイズルークスシートいちばん下 41cm
- デイズルークスシートいちばん上 42cm
!?
あれ?あんまり変わりません。
インパネと同じく5cmくらい差があるかと思いましたが、2~3cmの差です。いちばん下時は1cmとほとんど誤差。確かに座ってみると、ルークスの方がアクセルまですごく足が遠い、ということがありません。
しかし、視点は確実に上がっています。
サンバイザーのサイズを計測する
視点が上がっている証拠として、サンバイザーがあります。
ルークスのサンバイザー
デイズルークスのサンバイザー
- ルークスのサンバイザー 21cm
- デイズルークスのサンバイザー 28cm
同じミラーのサイズからわかると思いますが、デイズルークスのサンバイザーは笑っちゃうくらい巨大です。
実際サイズも7cm違っています。
デイズルークスはこれくらい巨大でないと手が届かないのです。
これはデイズルークスが、デイズとフロアなどの基本コンポーネント共用を行った結果だと思います。デイズルークスはデイズトッポだったのかも……。
ともあれ、なのでやっぱり着座位置は上がっています。
ヘッドレストと天井の高さを計測する
続いてヘッドレストと天井の高さを見てみます。
ルークス
デイズルークス
- ルークスのヘッドレストから天井まで : 25cm
- デイズルークスのヘッドレストから天井まで : 30cm
ということで、明らかに差があります。やはり着座位置は高くなっています。
フロントシートの高さと目線についての結論
ドアを開けてしげしげとフロントシート根本を見ると、ルークスのフロアはサイドシルとフラット、デイズルークスのフロアはサイドシルから凹んでます。
あ、そういうことか。
結論 : ルークスはシート・ペダル含めたフロントフロア自体を5cmほど上げている!
ことがわかります。
よく考えればそりゃそうで、単にシート位置だけを高くすると、ペダルが遠くなり背が低い人が運転できなくなりますね。
なので、ルークスとデイズルークスの着座ポジションは大して変わらないのですが、フロアが5cm上がっていることで視点が高くなり、インパネが相対的に5cmほど上がっていることでさらに視点が高く感じるようです。
2. 前席の膝下が絶妙に短くて惜しい
ルークスのシート座面は膝下を絶妙にホールドしてくれない
デイズルークスはギリギリ膝下までシート座面がホールドしてくれます。腰痛持ちには結構気になるところなのです。
ここが最初の寸法図面でわかった-15mmの差か……と思いましたが、シート形状自体も若干違っています。
ルークス
デイズルークス
赤い三角形のサイズから、ルークスのシートの先の丸みが大きくなっているのがわかるでしょうか。デイズルークスのシートより先に下方向に丸め込んでいます。このせいで足を伸ばして座ったときに膝下がより浮いてしまうのですね。このシートのターゲットは160cm以下の女性っぽいです。
しかしシートの快適性はルークスのほうが上です
にしても、シートの作りが違うのか、座面が短くて丸くても、ルークスのシートのほうが腰に対しては優しいです。ゼログラビティシートと言っているやつなのでしょうか、座面とシートバック両方でカバーしてくれるので快適です。
YouTubeでは、デイズのゼログラビティシートをハンモックみたいなシートでイマイチと言ってた逃走中のハ○ターみたいなレビュアーがいますが、このシート、デイズルークスやワゴンRより全然腰痛出ないです。
また、4ラッチくらいシートを上げるとちょうど良い長さになります。シートバック位置はズレますが。
ただ、デイズルークスの座面長さと形状でこれをやって欲しかったッ……!
3.後席の座面長さがスペック以上に短くなった
前席以上に違いを感じたのが後席
スペック上は-5mmですが、座ると全然違いました。ルークスの方がとても短く感じます。
計測してみます。
ルークス
デイズルークス
- ルークス 48cm
- デイズルークス 52cm
シートの末端が丸まるまで(膝下が浮くまで)の距離
- ルークス 46cm
- デイズルークス 50cm
膝下までの距離が全然違います。
シート形状が全然変わっていた
←ルークス デイズルークス→
シート形状がルークスは前に向けて削った台形、デイズルークスは普通のシート形状になっていて、膝下が来る位置が全然違いますね。
これで515mmとするのはあんまりよろしくないよ日産さん……。
ルークスは足の長さがフィットする人には快適なシートになりそうですが、170cmの私には膝が浮くので残念。デイズルークスはドカッと座れます。
でもルークスの方が快適だったりする
なぜかというと、ひとつめはルークスの後席シートの前端がやたら硬いので、それが膝をサポートして腰の負担を軽減するのがひとつ。さらに……
ルークス
デイズルークス
見ての通り、シートバックの高さが違うのでルークスの方が座り心地が良いのがふたつ目です。デイズルークスはヘッドレストで後頭部を支える形で肩がはみ出ましたが、ルークスは普通の乗用車シートになっており、さらにシートを写真より後ろに一段階リクライニングさせると腰の位置がしっくり来ます。
みっつめは、リアヘッドレストが低反発枕的に絶妙にふにゃふにゃしていて気持ちいいです。これは一度触る価値あり。
ということでルークスの勝ちです。
ただ、長距離になると、デイズルークスのリアシート座面の長さが効いてくるかも……です。
なので、こちらもデイズルークスの形状・長さの座面とルークスのシートバックが組み合わさると最強だったのですが、ちょっと残念です。
リアの足スペースはどの車ももう広すぎなので、座面伸ばしてほしいですね。
4. 荷室と後席のバランスが良くなった
デイズルークスはリアシート足元と荷室スペースのトレードオフ
デイズルークスは下記のように、後席の広さを取るか、荷室の広さを取るかのトレードオフカーです。
デイズルークスのリア足元スペースをこれだけ確保したとき
上記の際のデイズルークスの荷室スペース
ルークスはリアシート足元と荷室スペースを両立
ルークスの足元確保時 あれ、上のデイズルークスよりやや狭めかも……すんません
上記のときの荷室スペース
嫁は子供用にリアシートを広く取りつつ、荷室にセルフ買い物かごが無理なく置けるので便利だと言っていましたので主婦にはベストマッチでしょう。
5. スライドドアが広く開くようになって子供とモノの出し入れが便利
見るからに違うスライドドア開口幅
左がルークス、右がデイズルークスです。
見るからに違うのがわかります。メーカーも60mm広げたと言っていますし。
ルークスはチャイルドシートからの子供の出し入れがラクになりました。デイズルークスだと肩がよくスライドドアに当たるのでこの改善は嬉しいですね。
ボディフレーム幅は変わらない
ルークスの方で見えているボディフレーム。
この幅はルークスもデイズルークスも58cm前後で変わりません。
とはいえ、シートがフレームより前に来るのと、このフレーム部分は人間の胴より下なので、ここが乗り降り・出し入れに関係することはないのですが、一応ご報告です。
今回のまとめ
ルークスはスペーシアやタントと互角以上に戦えるようになった
デイズルークスは急造感があり、スペース効率が微妙でしたが、ルークスは改善されてライバルと同じ土俵に立てるようになりました。
今後紹介する予定のインテリア質感や走行感覚その他も向上しているので、この車の完成度は高いです。
一方、デイズルークスはデイズトッポだった……!?かもしれません。とはいえ、デイズルークスも結構広いです。普通に使う分には問題ないです。また、シートの座面の大きさ、着座位置の低さから来る乗用車感などいいところもありますよ……たぶん。
にしても、ルークスの進化っぷりは素晴らしいです。また紹介していきますので次回をお楽しみに。
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